暁 〜小説投稿サイト〜
天使のような子に恋をした
天使のような子のライブを見に行った
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 気になった俺は聞いてみることにした。

「えっとね……ちょっとお話がしたくて待ってたの」

 ……どうしよう、とても嬉しいんだけど。こんな俺の為に待っててくれたなんて。しかも話って何だろう。

 まさか──まさかとは思うけど告白……?

 いや、落ち着け。そんなことある訳がない。でももし本当だったらどんなに嬉しいことか。心臓が早鐘を打つのが嫌でも分かった。

「とりあえず、歩きながら話そっか」

「お、おう……」

 告白なんて有り得ない。そんなことは分かりきっているけど、心のどこかではやっぱり期待せずにはいられない俺がいた。

 そうして歩き出した俺と南さん。隣を歩き続ける為に、彼女の歩幅に合わせて歩く。遅すぎても速すぎてもいけない。

 意識してるかどうかは分からないけど俺と南さんの距離が近い。少し手を動かしただけで触れそうなくらいの近さ。南さんの甘い香りも鼻を擽る。

 隣を歩くだけでもドキドキするというのに、以上の要素も入ることで更に鼓動が早まる。俺の顔は赤くなっていることだろう。心なしか、南さんの顔も少し赤い。

「そ、それで話というのは?」

「あ、うん。えっとね──」

 耐えきれず声を掛けたのが功を成し、何とか気まずい雰囲気から抜け出すことができた。
 ──だけど、まだこの時は知らなかった。南さんの話というのが俺の予想の斜め上を行くものだったことに。

「明日、UTX学院の屋上でライブをするんだ。それでなんだけど……良かったら見に来てくれないかな?」
「──何だって?」

 ──どうしてこうも、俺は色々なことに巻き込まれるのだろうか?







 ──UTX学院。

 それは秋葉原駅前に位置する近年新設された高校。音ノ木坂学院と同じ女子高で、白を基調とした制服が特徴。建物の外観はどうみてもただのビルにしか見えないが、れっきとした学校である。

 そして、A-RISEがいるのもこのUTX学院。中にはそれだけの為にUTXに行く人もいたとかいないとか。
 ただ……UTX学院は所謂お嬢様学校であり、受験料が五万円、入学金が百万円という話を聞いたことがある。それに追い討ちをかけるかのように、前年度の入試倍率はなんと15倍。そりゃああのA-RISEがいればそうなるよなぁ……。

 さて、本題に入ろう。つい先程、南さんにライブへ来ないかと誘われた俺。あまりにも唐突過ぎて話に着いていくことが出来なかった故、事の顛末を聞いていた。長くなるから要約するけど、ライブの会場を探していたところ、直々にA-RISEから提案があったという。それでそのまま決まったらしいんだけど、μ'sってA-RISEと繋がってたのか……

「……なるほど、それでUTXの屋上でラ
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