異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第4話
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ミシェルの話を聞いてユウナ達と共に冷や汗をかいたアルティナはジト目で呟き、クルトは疲れた表情で呟いた。
「話が色々と逸れてしまいましたが……話に聞く所、その”工匠”という存在は相当幅広い分野に通じている事から推測すると、その方達もメンフィル帝国同様、”大イナル黄昏”への対抗策となる物の開発の可能性もある為その方達の協力も必要との事でしょうか?」
「ええ。それどころか、”工匠”達ならその”大イナル黄昏”の原因となる”黒き聖獣”とやらを”呪い”ごと、消滅させるような武器も作れる気がするわ。」
「ええっ!?」
「という事はゼムリアストーン製を遥かに超える武装をその”工匠”達ならば作成が可能……という事か。」
「しかも異世界ですから、異世界にしか存在しない鉱石を始めとした材料等も考えるとそれこそ古代遺物―――いえ、下手をすれば”至宝”と同等の存在をも作る事ができるかもしれませんね。」
ミュゼの推測に頷いたエオリアの説明を聞いたユウナは驚きの声を上げ、クルトとミュゼは真剣な表情で推測した。
「さすがに”古代遺物”や”至宝”と同等の物を開発するような非常識な技術力はないのでは?」
「ア、アハハ……アルティナちゃんの推測は普通に考えればその通りなんだけど、それがそうでもないのよね……」
「へ……それって、どういう意味ですか?」
「だって、セティちゃん達もそうだけど”匠王”も既に古代遺物クラスどころか、”神剣”のような”神器”クラスの武装を開発した事があるもの。」
アルティナの推測を苦笑しながら否定した自分に訊ねたユウナの質問にエオリアが答えるとユウナ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「何か……色々な意味で非常識な職人みたいね、その”工匠”って。」
「はい。まさに”職人版の化物”ですね、その”工匠”という人物達は。」
「ふふっ、そのようですわね。ですが、少なくてもかの”黒の工房”をも遥かに超える技術者達である事は間違いないでしょうね。」
「ああ…………少なくても今の話でその”匠王”やそのご息女である人物達も、宰相達の野望を阻止する為に必要な人物達である事は理解できるな………ちなみに、もう片方―――”セリカ”という人物やその仲間と思われる人物達はどのような存在なのでしょうか?」
我に返ってジト目で呟いたユウナとアルティナの推測に苦笑しながら同意したミュゼは気を取り直して表情を引き締めて呟き、ミュゼの意見に頷いたクルトは新たな質問をした。
「――――セリカ・シルフィル。アタシ達の世界では”嵐の剣神”なんて異名で呼ばれているけど、本来の異名は”神殺し”って異名で呼ばれている”双界最強の剣士”と言っても
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