異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第4話
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
べたクルトは複雑そうな表情を浮かべたユウナに気づいてユウナに声をかけた。
「あ、うん……………例え世界は違っても、教官が敵―――”人”を殺している事にちょっとショックを受けちゃって………」
「それは…………」
「ユウナさん…………」
「……………こちらの世界の教官は元々メンフィル帝国の”軍人”だったとの事ですから、既にそう言った経験があってもおかしくはないかと。ちなみに先程”七日戦役”が両帝国による和解という形で終結したのは、リィン教官が”七日戦役”で大きな手柄―――戦功を立て、その戦功を評したメンフィル帝国が教官の要望であるエレボニア帝国との和解に応じたとの事ですが、その戦功の内容とはどのようなものなのでしょうか?」
複雑そうな表情で呟いたユウナの言葉を聞いたクルトとアルティナが辛そうな表情をしている中静かな表情で呟いたミュゼはミシェル達に訊ねた。
「えっと確か………”バリアハート制圧作戦”ではユミル襲撃の元凶のアルバレア公爵の討伐並びに”光の剣匠”を含めたアルバレアの次男の救出に来た旧Z組とその協力者達の撃退、”パンダグリュエル制圧作戦”では貴族連合軍の総参謀のルーファス・アルバレアの討伐が灰色の騎士の坊やの”七日戦役”での戦功よ。」
「まあ、旧Z組撃退に関しては”灰色の騎士”一人だけの力じゃなくて、”灰色の騎士”と一緒に作戦活動を行っていたメンフィル帝国軍の小部隊の隊員達や”灰色の騎士”の婚約者達の協力もあって、撃退できたらしいけどね。」
「ええっ!?という事はユーシスさんのお父さんどころか、ユーシスさんのお兄さんのルーファス総督まで教官が……!?」
「という事はこの世界ではアルバレア公に加えて”鉄血の子供達”の”筆頭”であるルーファス総督も既に亡くなっているという事ですか………」
「しかもユーシスさんを救出に来た旧Z組の皆さんを撃退したという事は、こちらの世界のリィン教官は”七日戦役”で旧Z組とは”敵対関係”だったのですか………」
「更にその旧Z組の協力者の中には子爵閣下も含まれていたという事は、こちらの世界の教官は仲間の協力があったとはいえ旧Z組に加えてエレボニアで5本の指に入る帝国最高の剣士の一人にして”アルゼイド流”の師範である子爵閣下をも撃退できるほどの戦闘能力が高いのですか………」
ミシェルとリンの話を聞いたユウナは驚き、ミュゼは真剣な表情で呟き、アルティナは複雑そうな表情を浮かべ、クルトは重々しい様子を纏って呟いた。
「そちらの世界のリィン君の戦闘能力はどれ程かわからないけど、こちらの世界のリィン君は”八葉一刀流”の現在の伝位は”中伝”らしいけど、それはあくまで彼の師である”剣仙”ユン・カーファイが最近のリィン君と会う機会
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ