EATING 6
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面に降りる気はない。
ツイーっと入り口まで翔ぶ。
ぱさっ…入り口の垂れ幕を空ける。
やはりまだ夜中のようだ。
焚き火も殆ど消されていた。
人も見張りみたいな人以外いない。
おそらく殆どの人が出払っているのだろう。
少し離れた場所にバギーがあり三人の人影が見えた。
迅と大柄な男と小さい女だ。
迅達の所まで翔ぶ。
「迅」
「お?どうしたの天使ちゃん?」
「これから大詰め?」
「ああ、大分減ってきたらしい。シフトなのに殆ど戻ってこないしな」
「そ、じゃぁ俺も出る」
「寝なくていいのか?」
「うん?もう、疲れは取れたよ。それに喰いたくなってきた」
「そうか…ならコレ持っていけ」
迅が何かを投げた。
「何これ?」
「俺の予備の通信機だ…気をつけろよ」
「もちろん」
俺は迅達を置いて翔び出す。
夜の空には未だに二輪のネイバーが飛んでいる。
ボーダーの武器は届いていないようだ。
俺は二輪のネイバーはトリオン器官が一つしか入ってないからあんまり墜としてない。
「まぁ、でも、迅達にはベッド借りたし」
その分は働こう。
両手を広げる。
力を集める。
俺の中の力を。
空間に漂う力を。
地上に溢れる力を。
俺の胸の前に力が珠を成す。
やがて集まった力は螺旋を描き集束する。
それは膨大な光を放っている。
宵闇の戦場がまるで昼間のように照らされた。
それに手を翳す。
「薙ぎ払え」
珠から一条の光が迸る。
光は空を飛ぶネイバーを薙ぎ払った。
殆どのネイバーは跡形も無く消滅したかその場で爆散した。
「これでベッドの分は働いたかな…」
俺は四分の一程の大きさになった珠を携え地上に向かう。
ふわり…
足を地面に着けずに降り立つ。
浮遊したまま音のする方へ向かう。
きゃぁぁ!
「!?」
近くから叫び声が聞こえた。
きっと何処かに身を潜めていて見つかったのだろう。
叫び声が聞こえた方向へ向かう。
ネイバーの姿は見えない、おそらく鎌のネイバーだろう。
鎌は時々二枚だけど大抵一枚だ。でもだからと言って見棄てる程イってはいない。
少し進むと半壊した民家があった。
ネイバーがその民家に半分程体を突っ込んでいる。
ネイバーの尻尾を掴む。
力の限り引き抜く。
ガスッ!
ネイバーが鎌を振り下ろす音が聞こえたが、直ぐに引き摺り出せた。
維持していた珠を棒状に変形させ
「死ね!」
ネイバーを貫く。
ドシン、とネイバーが崩れ落ちた。
半壊し
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