EATING 5
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少女かね」
このヤロウ…
「木戸さん、少女じゃなくて少年です」
「そうか」
え?そんだけ?
「君のおかげで被害が少なく済んだ、その上殲滅戦も早く終わりそうだ。
感謝する」
なんて言うか…
「業務的ですね」
「ブフォァ!…く、くく…木戸さん…くく…」
何故か林道さんが爆笑し始めた。
「く、くく、つ、ツバサ、よく…ぷふっ!言った!」
バンバンと背中を叩かれる…少し痛いんだけど…
「林道…」
咎めるように林道さんの名を呼ぶが、その口調は平坦だった。
「いやぁ、すいませんね、城戸さん…くく…まさかここまではっきりと物を言える子供だとは…」
「まぁ、いい。少年。今後の事は明日話す。
今日は休んで構わない。林道、彼を案内しろ」
「はいはい、ツバサ、行くぞ」
「解った」
林道さんに付いてテントを出る。
出る間際、振り向くと木戸さんと眼が合った。
「……………ふっ」
「……?」
一瞬、木戸さんが笑ったような気がした。
テントを出る。
「いやー、城戸さんにあんなこと言うなんて…お前面白いなー」
くしゃくしゃと頭を撫でられた。
「テントは何処?」
「せっかちだなー」
このボーダーの野営地に来たとたんに疲れが襲って来たんだ。
早く寝たい。
「疲れた」
「そうだろうな…こっちだ、着いてこい」
案内されたのは小さなテントだった。
林道さんが入り口を開き中を見せる。
「ここだ、まぁ、後から一人来るがまぁ、大丈夫だろう」
中にはベッドが置いて有った
「じゃぁ、もう寝るから、お休みなさい」
「ああ、おやすみ、ツバサ」
俺は靴をぬいでベッドに入る。
途端に眠気が襲って来た。
俺の意識は深く深く、沈んで行った。
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