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NEIGHBOR EATER
EATING 5
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、それが間違いなの。この娘も笑ってるよ」

ニマニマ

「……」

「……」

ニマニマ

「な?」

「あ、あぁ…すまんな、迅……」

忍田さんはとぼとぼと歩いていった。

子供に乗せられたのが悔しいのだろうか?

「おい、嬢ちゃん。あんな悪戯はダメだぜ」

「はーい…」

ていうか…

「俺、男だけど?」

「はっはっは!嬢ちゃんじゃなくて僕か、そうかそうか……え?」

この人いいノリしてるな。

「男?嘘だろう?」

「本当、ちゃんと付いてるよ」

あ、ブラックトリガーのせいで消えてたらどーしよ、まぁいいか。

「えっと…迅?」

メガネのおっさんが迅に顔を向けた

「いや、俺もてっきり女の子かと…」

「勘違いされててムカついたから忍田さんをけしかけた。
反省はしてる、スカッとした」

と言うと。

「あっはっはっはっはっは!
コレは傑作だ!災難だったな迅!」

「笑い事じゃないですよ…」

迅はかなり沈んでる。

「でさ、そこのメガネのおっさん、俺は何をすればいいの?またネイバーを狩って来ればいいの?」

「おっさん…おっさんって言われたよ…まだ29なのに…
ネイバー討伐はボーダー隊員に任せればいい。
これから城戸さん…ボーダーで一番偉い人の所に行く」

「ふぅん…その後は?」

「休んでくれて構わない、君の寝床は用意してる」

「あっそ」

「そっけないなー、俺は林道だ、君の名前はなんて言うんだい?」

なまえ…

「翼」

「ツバサか、いい名前だ。それにぴったりだな」

ぴったり…俺は自らの腰にある一対の翼を見る

物語じみている、それが運命だとでも言うように。

「もしかしたらツバサがその羽を手に入れたのは運命なのかもな」

運命…下らない

「林道さん、俺は運命を信じない。だって虚しいから」

「虚しい?」

「だって、運命なんてものが在ったら俺達はただそれに従ってるだけ。
そこに俺達の自由は無い。
そうでしょ?」

「ツバサは子供なのに難しい事を考えるんだな」

難しい事?ちがう、簡単な事だ。

「じゃぁ林道さんは、誰か大切な人が殺されても『運命だから』で片付けられるの?」

「それは無理だ…ああ、そうだな、ツバサの言うことはきっと正しい」

話していると、やがて一つのテントに着いた。

『界境防衛機関臨時司令室』とかかれた板が立て掛けてあった。

「木戸さん、入るよ」

「なんだ林道?」

「件の天使を連れて来た」

「いいだろう」

テントの中には男がいた、眼に大きな傷のある男だ。

「君がネイバーを撃退したと言う
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