暁 〜小説投稿サイト〜
ロボスの娘で行ってみよう!
第15話 暗雲のエル・ファシル
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
司令官が負けなければこんな事には成らなかったんだ!」
「閣下、如何致しますか、このままでは全員捕虜になるだけです」
「閣下、帝国の捕虜になったら、悪名高い矯正区行きです何とか成らないのでしょうか?」

ジョイス准将が語り出す。
「みんな聞いてくれ、今回の事態を起こしたのはリンチ司令官の怠慢である。我々には落ち度はない、現在行われている若造の浅知恵では逃げることは不可能だ、ここは覚悟を決めねばならない」

集まった者達全員がジョイス准将を見つめる。
「最早逃げることは不可能だ!そこでこの脱出計画を帝国軍に伝えようと思う」
「閣下、それでは我々も捕虜になるではないですか!」

「パーカスト大尉、落ち着け。閣下のお考えは?」
「うむ、帝国軍へ誼を得ようと思う、300万人を差し出し我々を見逃して貰うか、最悪でも亡命者として遇して貰おうと思う」
「それは、いい手ですが、旨く行くでしょうか?」

「通信妨害で通信が出来ませんし、下手に電波を出せばリンチ達に気がつかれます」
「グメイヤを乗っ取って発光信号で情報を伝えようと思う」
「旨く行きますかな?」

「それしかないのだからな、やるしかない」
「ジェンキンス少佐以下はシャトルの確保を行え、ランヌ大尉以下は奴らの動きに注意しろ、良いかこの事がばれたら全員一蓮托生だ判ったな」


宇宙暦788年6月1日 午前5時 

徹夜で仕事をしていたリンチ司令官の元に一人の人物が密かに訪ねてきた。

「閣下、宜しいでしょうか?」
「パーカスト大尉、どうしたのかね?」
「閣下にお話があります」

パーカスト大尉は蒼い顔をして真剣そうに話す。
「実はジョイス准将達が帝国軍に民間人300万人を売り渡す算段をしてるのです」
「なんだと、詳しい事を話してくれ!」
「私はこのような事は良心の呵責に堪えられません。実は・」

その時司令官室の扉が開き、数名の男達が飛び込んできた。
「パーカスト、貴様裏切ったな!」
ジョイス准将が、2人にブラスターを向けながらしゃべり出す。

リンチ司令官が怒りを露わにしながらも、冷静に話し出す。
「ジョイス准将、本当なのか?」
「ほう、司令官にも知られたか、本当ですよ」

ジョイス准将は悪党面で話し始める。
「300万人を売り渡して、我々は助かるのですからな此ほど良いことはない」
「何を言うか。市民を守るのが軍人ではないか!」
「ふっ、きれい事を!」
その時司令官室の電話が鳴り始めたが出られるわけがない。

「貴官らは何をしているのか判っているのか」
リンチ司令官は他の士官達に問いかけるが他の士官達は何も言えない。
ジョイス准将が持つ携帯が鳴り出しそれに出る。

「うむ、確保できたか、うむ少々早いが計画を開始
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ