第六千九百三十八話 本当に奇妙な
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第六千九百三十八話 本当に奇妙な
ドイツは妹さんと一緒にその奇妙な少年が姿を現わしたバイエンに来ました、そしてその少年と会いますと。
本当に奇妙でした、頭が異常に大きく仕草は獣めいていてどうも五感も普通の人とは違う感じです、しかも。
言葉はたどたどしく日の光も知らない感じです、しかもお肉やお野菜を食べても吐き出してハンとお水しか口にしません。
それで、です。妹さんはお兄さんに怪訝なお顔になって囁きました。
「どうもこの子は」
「そうだな、長い間暗い牢獄に入れられていてな」
ドイツも応えます。
「常識を一切知らないな」
「その様ですね」
「牢獄に入れられたことは間違いない様だ」
それはと言うドイツでした。
「しかしだ」
「それでもですね」
「他のことはまだわからない」
「一体どういった子でしょうか」
「少しずつ本人に聞いてみるか」
「そうしましょう」
こうしてドイツ達と少年のお話がはじまりました、この謎に満ちた少年と。
第六千九百三十八話 完
2018・3・28
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