ペルソナ3
2007話
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に全員が知ってるので、特に驚く様子もない。
いや、寧ろこの時点で驚かれたりしたら、それこそ俺の方が驚くだろうけど。
「で、その召喚魔法の契約を結んだ奴ってのは、当然のように刈り取る者以外にもいる訳だ。もし将来的にその2匹を同時に召喚するような事になった場合、お互いに面識がないと、色々と混乱する可能性もある。だから、今のうちに2匹を召喚しておいて、顔合わせをしておこうと思ってな」
そこまで言われれば、俺の話を聞いていた者達も興味深そうな視線を向けてくる。
まぁ、刈り取る者なんて化け物と召喚の契約を結んだんだから、他にもどのような存在と契約をしているのか……その事に興味を抱くなという方が無理だろうが。
「さて、そんな訳で……早速召喚といくか」
そう言いながら、上手く召喚出来るのか? という疑問があった。
いや、普通の時なら問題なく召喚出来ると思うが、今は影時間だしな。
一応俺の血を使った契約を結んでいるから、多分大丈夫だと思うんだけど……大丈夫、だといいな。
取りあえず召喚出来なかったら、それはそれって事にしておくか。
そう判断し、呪文を唱え始める。
『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』
その呪文に、美鶴達が何か理解出来ないような視線を向けていた、
一瞬何でだ? と疑問に思ったが、考えてみればこのペルソナ世界の魔法は、呪文の詠唱を必要としない。
俺が知っている限りでは最強の魔法であるメギドラオンですら、魔法の名称を唱えればそのまま使う事が可能なのだ。
ネギま世界の魔法に比べれば、随分と有利な特徴なのは間違いない。
……凛が知ったら、がーーーーーっ! って感じで爆発するんじゃないだろうが。
ともあれ、そんな視線を向けられている中、俺の呪文の詠唱によって空間が歪み……
「ギャアアアアアアアッ!」
その空間の歪みから、そんな鳴き声と共に、グリが姿を現す。
普通のグリフィンドラゴンと違うのは、召喚魔法の契約の際に俺の血を飲み、その血に宿った俺の魔力で、その姿が大きく変わったという事か。
2本の角が後頭部から前に向かって伸びており、背中にはドラゴンの翼の他に、悪魔の羽根が1対生えている。
この悪魔の羽根というのは、刈り取る者と一緒だな。
ともあれ、鳴き声を上げながら出て来たグリは……いやまぁ、うん。
「お前、でかくなったな……」
「ギャルル?」
伸びをするようにしたグリが、俺に顔を近づけてくる。
その顔……というより、クチバシを撫でながら、呟く。
俺の身体が20代ではなく、10代のものになってるからそう感じたのか? いや、違う。客観的に見ても、グリは間違いなく以前よりも大きくなっていた。
「ギャアアアア」
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