第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
序章(CP0第一周、結末Cエンド)
第04話 大戦勃発、人類首脳会談の前
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セルリンクだということが判明した。
頻繁に前線に出てくるような存在ではないが、恐るべき相手であることは間違えない。
「東部ヘルマンの守りは、都市守備隊と第四軍の生き残りが中心か」
「方面軍本隊、大将軍ルメイの目が帝都に向いております故」
幸いなことに第四軍のコンドラチェンコ将軍は生きており、東部ヘルマンの総司令として指揮を取っている。
「問題は魔軍がヘルマン中央のナバタ山脈を越えてスードリ10を攻撃したことです」
「おかげで東西ヘルマンの連携ラインが途切れました。
孤立まではいきませんが、東部ヘルマンは事実上、戦線から切り離されています」
「しかし、今や東西南の三方向から半包囲状態にある帝都に増援を望むことはできん」
「バラオ山脈がありますが、ログAとスケールの間の山道は軍で確保するべきかと」
「たしかに東部ヘルマンは、リーザス国境と独自に連絡線を維持する必要があります」
「わかった。スケールを防衛するリーザス軍は、赤の第三軍と、白の第一軍か」
「そちらに関しては、コンドラチェンコ将軍に指示を仰ぎましょう」
西部ヘルマンに比べれば、東部ヘルマンは小康状態が続いている。
南部および中央部の難民は、東部ヘルマンに逃げてきている。
しかし帝都および西部ヘルマンが陥落すれば、明日は我が身だ。
「シーラ大統領が、自由都市のCITYに向かわれた」
東部ヘルマン後方司令官に全員が注目する。
「首脳会談の行方に人類の命運が託されている。
ヘルマン共和国が、会談のイニシアティブを取るのは難しいだろう」
魔軍は一つの意志の下で大陸全土に侵攻してきている。
新たな魔王が、魔人を統べたのだろうか……。
果たして人類は魔軍に対して一つの旗の下に集うことができるのか。
例えば、法王が聖戦を発令し、AL教の下で一つになるのか。
例えば、魔王と倒せるいう勇者が、姿を現すのだろうか。
魔剣カオスの使い手、聖刀日光の使い手であれば魔人を倒せるとはいうが……
彼ら一個人の下に、各国の権力者たちが集うことは可能なのだろうか。
「諸君にとっては、雲の上の人たちの話かもしれん。
しかし人類の命運をかけた会談だ。結果がどうであれ決定には従って貰う」
最悪の場合はヘルマンが他国の下に着くようなことがあったとしても……
それは人類が仲違いして決裂するという最悪の結果よりもマシなのだろう。
もはや国同士の面子で争っている場合ではないと誰もが感じていた。
一方、その頃――
「おい。シィル、ジャハルッカスの爪は記念に宝物庫にでも収めとけ」
「ランス様ぁ、これは爪じゃなくて、もう右手丸
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