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ランス END 〜繰り返しの第二次魔人戦争〜
第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
序章(CP0第一周、結末Cエンド)
第02話 未来あるヘルマンの若者に幸あれ
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その頃――

 「どうしたムシ爺?」

 「左側を進むとモンスターが棲みついとる部屋に出るぞ。ヌヌヌ」

 ホルスという異星からの移民者だという緑系昆虫風の人型の種族が遺跡を先導する。
 この巨大戦艦は彼ら棲みかだ。しかし長い歳月を経て大陸のモンスターも棲みつくようになった。

 「ランス様、無駄な殺生は控えましょう」

 優しい心の持ち主ランスの奴隷であるシィルが口を挟む。
 ランスの尽力により、魔王の氷塊から救出されて半年。
 自らが氷漬けの間に、色んなことがあり過ぎて、どこか達観した表情をするようになった。

 「ふん、ちなみにモンスターは女の子か?」

 「普通の男のモンスターじゃが? あとはハニーもチラホラと見かけるのぉ。ヌヌヌ」

 「なら用はない! 聖女の子モンスターを探すのが優先だ。
  ぜーったいに見つけて、ずばーっとセックスするのだ! がはははははは!」

 「人間って異種族性交に積極的ねぇ。ヌヌヌ」

 「それはランス君が特殊なだけよ」

 「えーい、俺様を特殊な性癖の持ち主のように言うな!」

 「そ、そうだすな。
  ランス様は、悪魔でも、使徒でも、魔人でもお構いなしですだ」

 「ちなみに聖女の子モンスターは、モンスターではなくて神に属す存在よ。
  命の生み出し手であり、第八級に位置するわ」

 「がはは、神様でも関係ない! むしろ、グッドだ。
  そういえば、エンジェルナイトともヤったことがあるぞ」

 「おいらにはとても、そんな勇気はないだ」

 「俺様は、特殊ではなく、単に特別なだけだ!」

 「悪魔に、使徒に、魔人に、この大陸を司る神々に、天使。
  どれも話には聞いてたことはあるけど……なんとも不思議な男ねェ。ヌヌヌ」

 「そういえばJAPANで、異星人の女の子を助けてヤったこともある」
 
 (こいつが、あの方のことを知れば、まずいかもしれん。ヌヌヌ)

 ホルスたちが「あの方」として尊敬する女王テラは、永い眠りについていた。
 遺跡の最深部に設置されたコールドスリープ装置の中で……。
 
*ゲームデータ*

時系列 ランス] Trun0 巨大戦艦遺跡の冒険(時のセラクロラス発見前)
プレイヤー ランスX初プレイ(チュートリアル気分なので、面倒な戦闘は回避)

面接者の担当者  Lv30 ヘルマン騎士(氷属性/防御突撃)―モブキャラ
面接を受けた若者 Lv18 ヘルマンの若者(光属性/突撃(弱)/若者の可能性)―オリキャラ(主人公)

今回のワンポイント

ランス君が「雑魚は殺す、経験値!」と叫んでいますが、ランス]において雑魚敵は、障害ではなく経験値です。
システム上、戦闘回数が限られている
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