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ランス END 〜繰り返しの第二次魔人戦争〜
第一部 GI歴末からLP歴の終わりまで
序章(CP0第一周、結末Cエンド)
第01話 ヘルマン共和国の再建
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中だ。

 「あー、そうだな。そりゃ、そうなんだが……。
  ふと、親父やレリューコフの爺さんのような貫禄のある将になれるかなと思ってな」

 「ふ〜ん、そういう話ね」
 
 「私たちの五年後、十年後ですか……」

 話を軽く流したペルエレとは違いシーラは、未来に思いを馳せる。

 「そうですね。パットン兄様は、お髭を生やしても似合いそう……」

 つられてヒューバードもレリューコフのような髭を生やしたパットンの姿を想像する。
 その隣に並ぶ歳月を経ても変わらぬ姿の黒髪のカラーと一緒に。

 「ぶっ!」

 思わず吹き出す。

 「はははは、そりゃいいな! あいつには青髭とでも呼ばれてそうだ」

 「くすくす……」

 「なーに、二人で仕事中に、しょーもないことで笑ってるのよ。
  ま、その調子なら、この国の未来も、私の老後も、だいぶ明るいわね」

 「そうだね。その為にも頑張らないと」

 「そうだな。死んでいった奴らに合うときは、笑いながら報告できるようにしないとな」

 この国の明るい行く末を象徴するように、大統領の執務室はどこか賑やかだった。
 
 「そういえば、あいつは今どこにいるんだ? 先月、帝都に立ち寄ったと聞いたが」

 「そういえば、あんたは視察に行ってたから入れ違いだったわね」

 「はい。ランス様なら滞在された後に、氷雪地帯に向かわれましたよ」

 「相変わらず冒険か?」

 「シベリア地方の北部の奥地に何やら巨大な遺跡があるとか」

 「あのバカが豪雪に埋もれてくれた世の中は平和ね」

 あの破天荒な男が埋もれてしまったら困るが、あいつが波乱の種であることも事実だ。
 特に女性被害者にとっては……まあ居てくれない方が平穏な存在だろう。

 「んん? あいつの冒険の動機は女絡みとばかり思っていたが……
  そういえば、あんなところに人が住んでいるのか?」

 「い、いえ……それが……」

 シーラが言い難そうにしているので、ペルエレが口を挟む。

 「今は世界に四体しかいない聖女の子モンスターを探してるらしいわ。
  こないだも赤髪の小さな女の子を引き連れてたわよ」

 「はい。力のベゼルアイ様ですね」

 「はぁ……相変わらずみたいだな」

 聖女の子モンスターは、モンスターとはいっても、神に属する存在だと言われている。
 セックス目的で探したりするのは、あいつくらいだろう。


一方、その頃――

 「がはは、これでトドメだ!」

 ランスアタックにより、モンスターたちが吹き飛ぶ。

 「わわっ、またランス様がトドメですね」

 「まったく、お陰でこっちは初トドメさえできねえよ。ヌヌヌ」
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