幕間の物語
─ナミの心象T─
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い男の胸元で号泣し、その光景をノジコ達に見られてしまうなんて。
▽▲▽▲
アーロンの8年に及ぶココヤシ村の支配は実質上の終わりを迎えた。
突然この島を訪れたアキトという名の少年1人の力によって。
初めの内は信じられなかった。
目の目に広がる光景が嘘ではないのかと何度も自問自答した。
だが眼前の出来事は紛れもない事実であり、あのアーロン一味がたった一人の人間の手によって壊滅させられたのだ。
アーロンパークの崩壊後にあのネズミ野郎が空気を読まずに横入りしてきたがアキトの手によって無事ボコボコにされた。
村の皆は歓声の嵐をアキトに上げ、軽いお祭り騒ぎになっていた。
かくいう私もネズミ大佐を海にかっ飛ばしている。
一発目は打たれたノジコの分。
二発目はベルメールさんの畑を滅茶苦茶にしてくれたお礼参り。
三発目は私のお金を強奪してくれたお礼。
非常にスッキリするものであった。
無論、まだまだやり足りないが。
奴らの処遇をどうすべきかは迷ったがどうやらアキトは海軍本部にコネを持っているようなのでアキトに一任した。
その後風の噂でネズミ大佐を含む海軍共が処罰を受けたことを耳にした。
奴らはこれから厳しい罰を受けることになるだろう。
敢えて言おう、ざまぁ。
これまでココヤシ村の救いの声に蔑ろにしてきたのだ。
当然の報いだ。
こうして私の8年の頑張りは無駄になってしまったがココヤシ村が再び自由を取り戻した。
文字通り本物の自由を得たのだ。
だからこれで良かったのだ。
今、ココヤシ村ではアーロンの支配からの解放を祝う宴が行われている。
皆が笑い、肩を組み、心からの自由を謳歌している。
何故かルフィ達もちゃっかり参加しているが、まあそこには突っ込まないでおこうと思う。
気付けば私はアキトを誘い、ベルメール母さんのお墓へと案内していた。
どうやら私は今回の騒動の結果に理解はしていたが納得はしていなかったらしい。
正直な話アーロンを撃退したことを交渉材料にアキトが私の体を要求してくるのではないかと一抹の不安を抱いていた。
だが彼、アキトは私にそんな要求を突き付けてくることはなかった。
ただ純粋に私の頑張りを踏みにじったアーロンを許せなかったからだと口にしたのだ。
『─許せなかったからだ。ナミの8年にも続く頑張りを否定した、アーロンが許せなかった。』
『─初めはこの村の事情には部外者である自分は関わるべきではないと考えていた。だけどナミの頑張りは無常にもアーロンよって踏みにじられ、この村の希望
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