もう二度と
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!!」」
二頭の竜の全力攻撃。叫びながら向かっていった二人だったが、天海はそれを両手を伸ばし、ガッチリと受け止めた。
「「え・・・」」
何が起きたのかわからないといったような表情の二人。天海はそんな二人を投げ捨てる。
「「「きゃっ!!」」」
「くっ!!」
地面を転がる四人。だが彼らはすぐに立ち上がり天海に向き合おうとした。
「悪いが、貴様らにもう用はない」
その四人の目の前に迫ってきている男。彼らはそれに驚愕するしかなかった。
ドンッ
「ぐはっ!!」
アッパーパンチが水髪の少年の腹部に突き刺さる。そのあまりのパワーにシリルは吐き気をもようしたが、彼が倒れることすらこの男は許さなかった。
右フック、左ストレート、上段蹴り、回し蹴り、多種多様な攻撃を目にも止まらぬ速さで打ち込んでいく。しかもシリルだけにそれを行っているのではない。その隣にいたウェンディにもシャルル、セシリーにも攻撃を加えており、四人の妖精は一瞬のうちにボロボロになり、地に伏せた。
「シリル!!」
「ウェンディ!!」
「シャルル!!セシリー!!」
血まみれになって倒れた四人を心配して絶叫するレオンとグレイとリオン。だが、彼らにそんな余裕はなかった。なぜなら離れていたはずの天海が、瞬間移動と見間違えるほどの速度で彼らの前に現れたのだから。
「「「!!」」」
その速度に彼らはすぐさま頭を先頭に切り替えた。天海の右ストレートをガードした。
ブシャッ
「「ごはっ!!」」
しかし、彼の後ろにいた二人は己の身を守ることができなかった。目にも止まらぬ天海の攻撃の前に一瞬のうちにやられ、地面へと倒れる。
「マジかよ、こい・・・つ・・・」
天海のあまりの実力に味方の心配もしている余裕がないと彼から視線を外さなかったレオン。それなのに、彼は突如吐血すると、その場に膝をついた。
「バ・・・カ・・・な・・・」
超人的な力を持っている彼でさえも、天海に対抗することはできなかった。気が付いた時には全身ボロボロ。いつやられたのかすらわからず、少年は激痛に悶えながらうずくまることしかできない。
「さて・・・」
最大のライバルを打ち負かした彼は次なるターゲットに目を向ける。
「来るぞ!!カミュ!!」
「わかってんよぉ!!」
目があったラクサスとカミューニはすぐさま戦闘体勢へと入る。敵の一瞬の動きも見逃さない。集中力を最大に高めていたはずだった。それなのに・・・
「遅い」
二人の強者は背後を一瞬のうちに取られてしまっていた。
「雷―――」
「波動―――」
それでも彼らの対応は速かった。敵の声に反応すると体を反転させて魔法を放とうとする。ロスが
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