暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第68話「上級者向け親子喧嘩」
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のを知らないから論外だ。

「なら、これは復讐か?俺達に対する」

「……違うな」

 その言葉を、私は否定する。
 復讐など、実際に行った所で虚しいだけだ。
 秋十もそうだったからな。

「……親だろうと誰だろうと関係ない。馬鹿な事をする馬鹿を止めるだけだ」

 そうだ。こいつらは馬鹿だ。
 ……束と桜を含め、こんな方法で世界を戻そうとする、大馬鹿者だ。

「……易々と私を倒せると思うな」

 そして、天才どもが失望する程、この世界はつまらなくない。
 ……いや、その点においては、あいつらも分かっているか。

「ふっ!!」

「はぁっ!!」

「っ……!」

 手数は、“風”と“水”の分、こちらが早く、多い。
 だが、それを補うように銃弾は飛んでくる。
 今の状況は、戦闘開始時の状況とよく似ている。
 ……違うのは、その激しさだ。

「ぉおおおおっ!!」

「はぁああああっ!!」

 ブレード同士がぶつかり合い、火花が散る。
 その火花を目暗ましに使うかのように、弾丸が迫る。
 それを、体を僅かにずらす事で回避する。

「四季!」

「っとぉ!!」

 ブレードをぶつけ、その直後に蹴りを繰り出す。
 それを受け止めさせ、突きを繰り出す。
 だが、それは上体逸らしで避けられた。

「ちぃっ!」

     ギィイン!

 突いた体勢から、飛んできた銃弾を無理矢理逸らす。
 追撃の銃弾は体を捻って避ける。

「はっ!」

「っ!」

     ギィイイン!!

 回避で僅かな隙が出来る。そこを突いたブレードが迫る。
 咄嗟にブレードで防御し、一歩下がる。
 銃弾が迫る。回避し、切り裂き、次に迫るブレードを斬り返しで防ぐ。

「っ……!」

 鍔迫り合いを妨害するように銃弾が迫る。
 それを跳躍して躱す。地上からのブレードを防ぎつつ、着地。
 追い打ちの銃弾を回避と防御で防ぎ、しゃがんでブレードを躱す。

「ふっ!」

「くっ……!春華!」

「ええ!」

 足払いをかけ、僅かに隙を作る。
 その間に駆け出し、銃弾を切り裂きつつ肉迫。

「ちぃっ……!」

「させん!」

 だが、やはり一撃、二撃程度では当てれない。
 その間に妨害が入る。そして、つい先ほどまでの状況と同じになる。
 ……仕切り直しか。

「(いや……)」

 先ほどまでとは少し違う。
 さっきはこの広間の中心辺りだったが、今いる場所は壁際だ。

「(動きが読まれるのなら……)」

 床を蹴り、壁を蹴る。
 跳躍し、連続でブレードを振るう。

     ギギギギィイイン!

「……よし」

「っ…
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ