ペルソナ3
2006話
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ったら、すぐに脱出するって事で」
普通なら、エントランスに行くにはそれぞれの階に存在するターミナルを使うしかない。
だが、ターミナルは探そうとすればなかなか見つけにくい場所にあり、使おうと思ってすぐに使える訳でもない。
S.E.E.Sの連中にとって、ターミナルの存在はありがたくも厄介なものだろう。
それに比べると、俺の場合はいつでも、どこでも使える影のゲートという脱出手段がある。
それを使えば、最悪影時間が終わる寸前までタルタロスにいても、全く問題はない。
つくづく、影のゲートってのは便利な魔法だよな。
「分かったわ。じゃあ、行きましょうか。コロマル、注意してね」
「わん!」
「……どうせなら、お前も出しておくか」
さっき影に戻ったばかりだったが、再び影から刈り取る者を呼び出す。
既に召喚魔法云々というよりは、俺の使い魔的な感じになっている刈り取る者だったが、実は不満を溜め込んでるとかないよな?
まぁ、それを言うなら、グリとかは最近全く召喚していないし。……いや、そうだな。同じ俺の召喚獣なんだし、グリと刈り取る者の顔合わせはした方がいいか?
もしかしたら、将来的には二匹を――刈り取る者を匹で数えていいのかどうかは疑問だが――同時に召喚する可能性もある。
であれば、いざという時に同じ場所に召喚した時、お互いに初対面だとぶつかりあう可能性も決して否定出来ない。
そうでなくても、初対面の相手と一緒に戦えというのは、お互いに色々とやりにくいだろうし。
よし、明日の影時間にでも……と考え、ゆかりの方を見る。
「どうしたの?」
「いや、明日の影時間に刈り取る者以外に俺が召喚の契約をしている奴を呼び出して、顔合わせさせようと思ったんだけど、よかったら見に来るか?」
「え? それは嬉しいけど……いいの?」
「ああ。コロマルはどうする?」
「わん!」
俺にはコロマルの言葉は理解出来ないが、それでも今のコロマルの様子を見れば、俺の言葉に頷いているというのはすぐに理解出来た。
「そうか。……うん、まぁ、コロマルも多分仲良くやれると思うぞ」
グリ……正式名称はグリフィンドラゴン。
グリフォンとドラゴンが混ざった……うーん、何なんだろうな。混血? もしくはグリフィンドラゴンという種族として確立されているのか。
ともあれ、グリフォンの要素……つまり獅子と鷲の要素がある訳で、猫科の獅子と考えるとコロマルとの相性はもしかしたらそこまで良くない可能性がある。
猫と犬だしな。
勿論、小さい頃から一緒に育てるといった真似をすれば、猫と犬でも仲良くなれるらしいが……今回はそういうのじゃないしな。
もっとも、グリは俺の召喚獣として、俺と一緒にいるコロマルに何かするとは思えない
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