第五話『イッセー、悪を滅ぼす者』
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けならアイサツ前のアンブッシュは認められている。古事記にもそう書いてある。
「貴様、堕天使≠セな! インタビューさせてもらうぞ!」
「インタビュー……だと?」
堕天使男は訝しげに立ち上がった。
アイサツを返さないとはスゴイ・シツレイな奴め!
≪そもそも相手はニンジャじゃないだろ≫
それもそうか。
「貴様はレイナーレという女堕天使を知っているか?」
「む!? レイナーレ様は私の上司だが……貴様、人間だな? 何故、その名を……そういえば貴様、先程イッセー≠ニ名乗っていたな? 何処かで聞いた事があると思ったが、そうか貴様が彼女の恋人ごっこ≠フ相手か!」
「やはり彼女の関係者だったか……」
いきなりぶん殴っちまったが、もし無関係だったらどうしようかと思ったぜ。
ほっとして俺は左腕を天に向けて伸ばした。
「──悪しき者、滅ぶべし!」
『──“Wasshoi!”』
俺の悪滅≠フ意志に応え、ネタに合わせた電子音声を鳴らし俺の左腕に〈赤龍帝の籠手〉が顕現して装着される。
≪ノリが良いにも程がある……というか、何か別の作品が混じってないか≫
独り言ちるドライグ=サン。
「ほう、それが貴様の〈神器〉か? 何かと思えば、只の〈龍の手〉ではないか! そんなありきたりな物で!」
堕天使男は俺の神器=q赤龍帝の籠手〉を目にして、嘲笑を浮かべながら量産品の〈龍の手〉と勘違いをしていた。
俺は足元の学生鞄を籠手の宝玉の中へ取り込んだ。
「ハイクを詠め、カイシャクしてやる!」
「戯れ言を! レイナーレ様は昨夜はグレモリーが邪魔に入ったと言っていたが、丁度良い! 私が貴様を殺してやろう!」
堕天使男は背中に一対二枚の黒い翼を広げて、右手に〈光〉で編まれたランスめいた〈スリケン・スティック〉を作り出した。
「ヒュウゥゥゥ──!」
俺は〈チャドー呼吸(神威の拳の呼吸法)〉を行い、己の体内に〈カラテ(龍気)〉を練り上げる。
──草木も眠る(違う)逢魔時=I 閑静なる住宅街は、壮絶なイクサの開始点と化す!
「先程は不意を突かれて不覚をとってしまったが、それで勝てると思うな!」
俺に向かってスリケン・スティックを投擲する堕天使男。昨夜のレイナーレと同様である。
「──イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
此方も〈龍気〉で手の平サイズの十字スリケンを生成し、シャウトをあげながら三枚投擲。スリケン・スティックを中空で相殺した。
≪三つも投げて相殺とは、相棒、遊び過ぎだぞ≫
確かにネタの見た目完成度重点な所為で威力が低いのは認める。
『──“Boost!”
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