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天使のような子に恋をした
天使のような子と連絡先を交換した
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みたいに些細なことでもいいから話してくれないかな?』

 ──もう、こんなこと言われたら断れないじゃないか。
 南さんが俺の話を楽しみにしてくれている。ここで彼女の期待を裏切るような真似はしたくない。

『そこまで言ってくれてありがとう。分かった。それじゃあまずはこの前あったことを話すよ。えっと、あれは──』

 そして、俺の周りで起きたことを話した。何もこの一週間のことだけでなく、今まで生きてきて印象に残っていることや楽しかったことなど。
 南さんも真剣に俺の話を聞いてくれた。ある時は笑ったり、ある時は驚いたり。まあ文面から判断しただけなんだけど、それでも画面の向こうで楽しげにしている彼女が容易に想像できた。

 つまらないだろう俺の話も、真剣に聞いてくれた南さん。超絶美少女でありながら、性格も良く。もし現世に天使が存在するなら、それは南さんのような容姿と性格をしているに違いない。

『あっ……もうこんな時間……』

 南さんの言葉で俺は初めて気が付いた。会話を始めてから既に2時間以上が経過していることに。あと30分もすれば夕食の時間。
 いつの間にこんな時間になっていたんだ。少々時間が進むのが早すぎないかと思う。

『ほんとだ。どうする? 続ける?』

『うーん、ごめんなさい。そろそろ夜ご飯になるからこの辺にしておくね』

 ぐぬぬ。まあ仕方ない。あくまでも南さん優先だ。我儘は言えないし、迷惑を掛けることも出来ない。

『分かったよ。それじゃまた後でかな?』

『うん、そうだね。また8時くらいには出来ると思うよ』

『了解。その時は連絡するね』

『はーい、じゃあまた後でね!』

 直後、バイバイというスタンプが送られてきた。スタンプにはどういう反応をすればいまいち良く分からないけど、とりあえず俺もスタンプを送ってみる。すぐに既読という文字が表示されるが、いくら待っても返事が返ってくることはなかった。それはRIMEでの会話が終わったということ。

 一言で表すなら──ただただ楽しかった。そして幸せだった。まるで夢のような時間だった。
 好きな人と会話をするって、これほどまでにも楽しくて、幸せなことなんだ。

 スマホ画面に目を落とす。そこには俺と南さんが会話した履歴が。これを見返すだけでも幸せになれる。相変わらず俺の文章は飾り気がなくて、南さんのは工夫がされている。

 ──ああ、楽しかったなあ。

 その時、突然俺のスマホが鳴った。またRIMEだ。送り主は南さん──ではなく、なんと母さんだった。

『ご飯にするよ』

 送られてきたのはたったのこれだけ。うん、面倒なのは分かるけど、せめて呼びに来てくれないかな。
 まあいいか。俺は今行くと返事し、リビングへと向か
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