EATING 2
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「たぶん」
ズドォォォォォォォッオオオオオン!!
「!」
何が起きた!?
前を向くと、巨大な爆発が見えた。
砲撃型でもあれ程の爆発は起こせない。
「いったいあの街で何が起こっている…?」
「ブラックトリガー…」
迅が呟いた。
「たまたまトリオン能力が高い者が居て、死に際に残した…」
「予知か?」
「いやいや、ただの仮説ですよ」
可能性は零ではないだろう、しかそうなると…
「厄介だな」
迅の仮説が正しかったとして、そのブラックトリガー使いが味方になるとは限らない。
我々はネイバーと同じ物で戦う、勘違いされて襲われる可能性だってある。
「ん?おい!迅!忍田さん!あれ!」
見ると先の爆心地から小さな光が昇っていった。
「まさか…アレか?」
「忍田さん、林道さん、イーグレット無い?」
確か林道さんが持っていた筈だが
「忍田さん、運転変わってくんないかな?」
「解った」
林道さんと席を代わる、その瞬間。
チカッ!
昇っていった光から別の光が迸った。
光が複雑な起動を描いたかと思うと、周りの偵察用飛行型トリオン兵が次々と墜ちていった。
ジャキン
林道さんがイーグレットを構えた。
「どうです?」
「少し待ってくれ」
光は空中を移動している。
「あ…あ、あぁ…」
林道さんがいきなりうめき声を上げた。
「どうした林道さん!」
「天使…」
天使?
「天使が、戦っている…」
「迅!」
私は呆けている林道さんを放って迅に声をかけた。
「はいはい」
チャキ…
迅がスコープを覗き込む。
「うっそだろ…マジかよ」
「どうした」
「子供が戦ってます、性別はわかりませんけど十歳…いや、それ以下…です」
「子供だと!?」
「天使みたいな格好してます」
子供…林道さんが呆けているのはそういう事か…
しかし何故?
「飛ばすぞ二人共!」
「忍田さん、援護しますか?」
「ダメだ、誤射はマズイ」
「了解」
子供が戦っている!俺達大人が、遅れる訳には行かない!
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