EATING 2
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。
光の奔流が止まった。
無傷、火傷も裂傷もない、服も燃えてない。
「ヒャハ!」
光の<死>に向け、手をかざす。
キュオォォォォォォォ………
溢れる力を、手に集める。
やがてビー玉くらいの大きさの珠ができた。
「死ねよ」
珠は俺の望んだ道筋を駆け抜けた。
ピチュン…
と、光の<死>の眼を貫き
ズドォォォォォォォッオオオオオン!!
大地を抉った。
「あはははは!すげー!楽しい!」
俺は崩れ落ちた光の<死>の下へ翔んだ。
巨体の<死>は粉々に吹き飛んでいた。
中の人?どうでもいい。
板は辛うじて残っていた。
でも今までの半分くらいだ。
半分は吹き飛んだか、そもそも持ってないか。
板を喰って、再び翔ぶ。
翔べば効率よく巨体の<死>を見つけられるからだ。
翔んでいると、二輪の<死>が群がって来た。
攻撃はして来ない。
ただ、口の中の眼がこちらをじっと見ていた。
鬱陶しくなってきた。
掌に力を集める。
さっきよりも多く、強く。
依然としてこちらを見ているだけの二輪の<死>達。
「墜ォォちろォォォォ!」
放たれた珠が一条の残像を残して、二輪の<死>達を貫いた。
地上に墜ちていく二輪の<死>達。
「ふふ、あはは、はは、はは!」
side out
side SHINODA
「林道さん!まだか!」
ジープの助手席から運転席に向かって叫んだ。
「今急いでんでしょ!」
クソッ!
私は心の中で悪態をつく。
これまで、ネイバーに対抗するために日夜訓練を積んで来た。
三門市にゲートが開き急行しているが、既に手遅れかもしれない。
こちらの世界にはネイバーに対抗する手段は無い。
トリオン兵に火砲は効かない。
同じトリオンによる攻撃でない限り戦車の砲も防ぐだろう。
「忍田さん!」
迅に呼ばれて顔を上げると街が見えた。
「コレは…酷いな」
街からは黒々とした煙が上がり、街が如何なる状態かを表していた。
「クソッ!遅かったか!」
「そんな事を言ってる場合じゃないだろう!飛ばすぞ!」
「ん?何だコイツ…」
後ろから声が聞こえた
「どうした、迅?」
「いや、なんか、なんて言うか…」
迅、コイツには未来が見える、と言っても自分が関わった人間の未来しか見えない。
「街で戦ってる奴が居る」
なんだと?
「どういう事だ」
「解らない、でも、バラバラになったネイバーのイメージが見えた」
「俺達以外の手でか?」
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