暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第九十七話
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ように滑らかな肌がへこむ。

ある程度つついていると…

「にぃ…」

と煩わしそうに寝返りを打ち、体を丸めた。

「おっと…」

膝の上から落ちそうになったのを箒が対物障壁で支える。

箒が窓際の席へ移動し、空いた箒と刀奈の間の席に一夏を下ろす。

「おりむぅって赤ちゃんみたいだね」

「赤子と言うよりは仔猫だな」

本音と箒の言うとおり、一夏が体を丸めて眠る姿には庇護欲がそそられる。

このコンパートメントの中心は、間違いなく一夏だった。

『一夏を好く者は多い方がいい』

箒はソレを見ながら、そんな事を思っていた。

『なにかあった時。一夏を繋ぎ止める鎖』

それこそ、一夏を最も近くで見てきた箒が求める物だ。

一夏は、箒の目の前で、預り知らぬ所で、幾度となく死しては甦っていた。

一夏は、箒や千冬や束には、気づかれていないと思っている。

だが…

『お前のメティス・サイトが弱まる時。
私達は、どうしようもなく不安になる…』

その小さい体の持ち主の異能。

それが弱まるとはすなわち…

「一夏……私達を置いていくなよ…」

その一言を聞いていたのは、猫座の少女だけだった。

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