ペルソナ3
2004話
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ましてや、このクラスには新年度が始まってからすぐに俺という転入生が来ている。
つまり、この短時間で新たな転入生が更に1人増える事になったのだから、こうして騒動になるのは当然だろう。
普通なら、転入生とかはよっぽどの事情がない限りは1つのクラスに纏めるのではなく、他のクラスに分散させる筈だ。
つまり、このクラスに転入生がいるという事は、そのよっぽどの理由がある訳で……
「入ってきてもいいわよ」
「失礼するであります」
うん、この声を聞いた時点で、誰がこのクラスに転入してきたのかが分かったし、その理由もしっかりと理解出来た。
隣の席のゆかりに視線を向けると、こちらも俺同様に今の声で誰が転入してきたのかが予想出来たのだろう。驚きの表情を顔に浮かべていた。
そして声の主がこのクラスに転入してきた原因となるだろう有里はというと……こうして見る限りでは、動揺しているようには思えない。
これは驚きが顔に出ていないだけなのか、それとも美鶴辺りから聞いて知っていたのか。
その辺りの事情は俺にも分からないが、ともあれその人物……アイギスが転入してきたのは間違いのない事実だった。
「その……すまない。実は昨日言おうとしていたのだが、その……」
昼休み、俺はゆかりと美鶴の3人で食事をしていた。
いや、正確には時々使っている空き教室での食事に、美鶴を呼んだというだけなのだが。
そうして美鶴が来て食事をしている中で、当然のようにアイギスの話題となり……それを聞いた美鶴が、そう謝ったのだ。
だが、謝りながらも美鶴の頬が赤くなり、俺と視線をまともに合わせないようにしているというのは……昨日の事が恥ずかしかったのだろう。
まぁ、人のいる前であんな真似をしたのだから、美鶴が恥ずかしくなるのも当然だった。
「本来ならもう少し早く……それこそ新学期初日から転入させる予定だったのだ。だが、その……捕らえたタカヤの件で色々とゴタゴタしていてな。結局はすこしずれこんでしまったのだ」
「ああ、そう言えば夏祭りに会った時も何かそれっぽい事を言ってたな」
俺とゆかりで夏祭りに行った時、アイギスと美鶴も夏祭りにやって来ていた。それでちょっとそれらしい事を言っていた記憶がある。
それが、恐らく今日のアイギスの転入に関係していたのだろう。
「……ねぇ、何だか桐条先輩、ちょっと様子がおかしくないですか?」
「いや、そんな事はないぞ、岳羽。私は……」
「そう? うーん……まぁ、アクセルが桐条先輩相手にデレデレしてても、しょうがないとは思うんだけど」
そう言い、ジト目を向けてくるゆかり。
「いや、別にデレデレはしてないだろ?」
「してますー。私から見た感じ、完全にデレデレしてますー」
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