第十二幕その三
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「そうなのよ」
「そうですか」
「好きだから」
いつもゲームとして遊んでいるからというのです。
「別に気にもならないわ」
「王女様でも」
「王女だからしていい、したら駄目ってお仕事はね」
「オズの国ではですか」
「特にないのよ。悪いことはしたら駄目だけれど」
「アイロンがけとかは悪いことじゃないですからね」
「していいのよ」
王女であってもというのです。
「別にね」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「オジョの服のアイロンがけもしたのよ」
「瞬間洗濯機で奇麗にして」
「それからね」
飛行船の中にはそうした機械もあります、その中に服を入れると一瞬でとても奇麗にしてくれます。
「アイロンがけをしてね」
「靴もですね」
「磨いたのよ」
そうしてピカピカにしたというのです。
「そうなのよ」
「成程、そうですか」
「恵梨香達もよかったらね」
「アイロンがけや靴磨きのゲームもですか」
「今度してみる?」
「そうですね、都に戻ったら」
その時はです、恵梨香が答えますが他の四人も同じ考えです。
「是非」
「そうして遊びましょう」
「わかりました」
「ものが奇麗になっていくって凄く楽しいことよ」
そうしたアイロンがけや靴磨き、それにお掃除はというのです。
「だからいつもしていいのよ」
「そういうことですね」
「遊びでしてもね」
「けれど僕の毛のブラッシングはね」
見ればトトはお風呂に入って奇麗にブラッシングまでしてもらってふわふわとしています、首輪は奇麗なエメラルドで飾られています。
「ドロシーだけがするんだ」
「ドロシーが一番のお友達だから」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「だからね」
「私達は、なのね」
「してくれると嬉しいけれど」
「私の趣味の一つだから」
それでとです、ドロシーも笑顔で言ってきました。
「だからね」
「ドロシーさん以外の人がですね」
「出来る限りね」
「ドロシーさんにさせて欲しい」
「そうなの」
「僕もドロシーにしてもらうのが一番いいから」
トトもそうだというのです。
「そういうことなんだ」
「わかったわ、じゃあね」
「そういうことでね」
こうお話するのでした、そしてです。
ムシノスケ教授とカエルマン、ボタンもお風呂から出て奇麗な服を着ました。するとです。
教授は自分のタキシードを見てです、笑顔で言いました。
「これでよしだね」
「僕もだよ」
カエルマンも言います。
「トロシ―王女がアイロンがけしてくれた服は最高だよ」
「全く以てね」
「タキシードでも何でもね」
「本当に最高だよ、では」
「うん、この服でね」
「いざお祭りへ」
「僕もだね」
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