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魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第151話「激闘の一方で」
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来れば優ちゃんの援護に……」

 “向かおうか”。そう思った瞬間に、大きな力が移動していく。
 それは、もちろんと言うべきか、優ちゃんととこよちゃんだった。
 物凄いスピードで移動しながら戦闘をしているみたいだ。

「って、急がないと追いつけない……!」

 慌ててあたしは二人を追いかけた。
 どう役に立てるかは考えてないけど、いざとなったらユニゾンでもして助ける。
 余波に巻き込まれないように気を付けつつ、あたしは飛び立った。















「………」

 ……瘴気を纏った蝙蝠が、何羽もそこにいた事に、気づく事なく。

























       =司side=





「っ……!」

 数キロ後方で、大きな音が聞こえる。
 優輝君と、大門の守護者がぶつかり合ったのだろう。
 だけど、私はそれを気にする事は出来ない。
 私には私のやるべき事があるのだから。

「あれが……!」

 襲い来る空中の妖を蹴散らしつつ、巨大な龍を視界に入れる。
 サーチャーや記録映像で少しだけ見た、各地の龍神程の大きさだ。

「(……皆、混乱に陥ってる……)」

 龍の付近の場所には、もう誰もいない。
 避難場所らしき建物だった所にも、誰もいなかった。
 ……当然だよね。誰だって、一般人ならあれから離れようとする。

「封印は……」

〈……ダメみたいですね〉

 見れば、既に龍は目覚めていた。
 今封印しようとしても、打ち消されるだろう。

「(それに……)」

 聴覚強化して、後方の様子を探れば、慌てた声がが聞こえた。
 龍が動き出した事に、住民も気づいたのだろう。

「(先手必勝!)」

Lib?ration(リベラシオン)

 相手が動く前に、特大の攻撃を叩き込む。
 そう判断した私は、ジュエルシードを活性化させる。

「(結界展開で被害をゼロに、そして天巫女の魔法を……!)」

〈“Sacr? lueur de s?toiles(サクレ・リュエール・デ・ゼトワール)”〉

「叩き込む!!」

 結界が私と龍を隔離する。
 そして、ジュエルシードが集まって魔法陣を展開。
 先手で放てる魔法で最大威力の砲撃を叩き込む。

「(いくらなんでもアンラ・マンユに匹敵するはずはない!なら、例え耐えられたとしてもこれで……!)」

 海坊主の時は、余裕から油断していた。
 だけど、今回は違う。
 優輝君の手助けになるためにも、慢心も油断もせずに一気に倒す。
 その方が被害も少なく済むし、時間も短い。


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