三大竜の終焉
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笑いを堪えるような素振りを見せる。
「残念だったな、俺は強者と戦えるなら、自分の命などどうでもいい」
「狂ってるな」
「俺ぁ嫌いじゃないぜ?そう言うの」
悪魔の心臓にも同じように戦いに命を燃やす者がいた。それを知っているからこそ、カミューニはそのような反応を示せるのだろう。
「ん?お前は・・・」
そこで天海は気が付いた。かつて自分から魔水晶を騙し取ったカミューニに。
「あの時の・・・」
「ん?」
カミューニは忘れているらしく天海が自分を見て目を細めたことに首を傾げる。
「ハデスは殺せたのか?少年よ」
「!!」
その言葉でようやくカミューニは気付いた。目の前にいるのがかつて自分に魔水晶を与えてくれた人物であることを。
「その様子では、殺せなかったようだな」
その事実に天海は残念そうな表情を浮かべる。彼がカミューニに魔水晶を与えた理由。それは、ハデスを殺すことにより歯止めを無くし、強大な力を得た彼との戦いを熱望していたから。だが、それが叶わなかった上に約束の場に現れなかったカミューニは負けたのだと察し、イシュガルを後にすることになった。
「ハデスは殺せなかった・・・だが、俺はあの頃よりも強くなった。貴様も倒せるほどに」
「・・・楽しみだ」
期待していないかのような反応に苛立ちを見せるカミューニ。ハルジオン解放戦はさらなる混戦へと陥っていく。
「完全なる滅竜まであと10人」
その頃北方では、突如現れたアクノロギアがゴッドセレナを殺害すると、霊峰ゾニアの方へと進んでいく。
「・・・何・・・今の・・・」
「信じられねぇ・・・」
「一瞬でこんな・・・」
その事態にもっとも困惑していたのはゴッドセレナと戦っていたミラジェーンたち。彼女たちは言葉を失い、呆然と立ち尽くしていることしかできなかった。
場面は変わり南方。ハルジオンではアルバレス軍の残り一人となった天海相手にラクサスたちが奮闘していた。
ドンッ
「グッ!!」
男の蹴りに倒れる雷竜。金髪の大男の後ろからカミューニとメルディが飛びかかる。
「「マルギティ=ハドウハ!!」」
幼馴染みならではのコンビネーション。これまでの体の外面にダメージを与える波動波にプラスして内面にダメージを与えるメルディの魔法。その合わせ技で大ダメージを与えに行くが・・・
ビュンッ
風切り音が響くほどの蹴りでその波動を打ち返す。カミューニとメルディへの直撃は避けられたが、天海へのダメージも大きいもので
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