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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
三大竜の終焉
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を望むこの男に取って、今のシリルは退屈な存在。その場凌ぎの、勢い任せの攻撃に彼は嫌気が差した。

「フンッ」
「ぐあっ!!」

下からの蹴りで宙に浮かせる。そこからオーバーヘッドキックでシリルの背中を蹴り落とし、地面へと叩きつけた。

「お前の父親は何をしたかったんだ?その程度の力しか手にいれられない魔水晶(ラクリマ)を渡して」
「ヴァッサボーネの・・・」

痛みで体が痺れている。それなのに彼は立ち上がり、渡り合えるはずのない敵へと挑んでいく。

「悪口を言うんじゃねぇ!!」

感情的・・・単細胞になっているシリルの動きは確かに際立っていた。だが、そこには大事なものが欠落しており、周りの伏せている者たちは皆、それを感じ取っていた。

「シリル!!落ち着け!!」
「一回下がれ!!」

このままではいけないと察したグレイとリオンが少年を呼び止める。しかし彼は言うことを聞かない。やってやると言う気持ちだけが前に出ており、中身がなかった。

「あと五年・・・いや、三年遅く出会いたかった」

悲しそうな目をした天海は最速の拳をお見舞いする。それを受けたシリルは電池が切れた人形のようにフラフラとその場に伏せる。

「・・・」

その時の天海の少年を見下ろす顔は暗かった。自分の欲望を叶えてくれると信じていた相手がこのレベル・・・自分の相手になり得るものなど誰もいない。そう思っていた。

「雷竜の咆哮!!」
「波動砲・球の章」

この二人がやって来るまでは。

「!!」

雷のブレスにそれと合わせるように飛んでくる巨大な波動の球体。天海はそれを回避しようとしたが、あまりの広範囲に避けきれずかすってしまう。

水流昇霞(ウォーターネブラ)!!」
「マルギティ=ソード!!」

彼らに続くように現れた二人の女性。ジュビアの水により足場が浮き上がった天海。そこにメルディの痛覚に直接的に働きかける剣が突き刺さる。

「ぐっ!!」

感覚への直接的な攻撃にはさすがの彼も対処できない。激痛に顔を歪ませ地面に落ちた天海は、新たに現れた四人を見据える。

「いいコンビネーションだ」

それぞれのコンビネーション能力の高さに思わず笑みを浮かべる。ジュビアとメルディはその表情に不気味さを感じていたが、ラクサスとカミューニは無表情を貫いていた。

「もう他の奴等は全滅した。残るはお前だけだぞ」
「降参したらどうだ?そうすりゃ命までは奪わないぞ?」

二人の男の言葉を聞いてようやく気付いた。周りにはアルバレスの兵隊たちが全員地に伏せており、意識を失っている。残るは天海、ただ一人となっていた。

「ククッ・・・」
「何がおかしいんだ?」

絶望的な状況。そのはずなのに天海は小さな
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