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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
三大竜の終焉
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壊滅状態であるはずのアルバレス軍。ハルジオンを奪い返されるまでは時間の問題・・・それなのに・・・

「「「「「うわああああああ!!」」」」」

宙を舞っているのはラミアやマーメイドの魔導士ばかりだった。

「どうした?もう終わりなのか?」

地面に伏せて動けなくなっている魔導士たち。その中心にいるのは、返り血を払っている髪を後ろに流している男。

(このことか・・・シャルルが言っていたのは・・・)

この戦場に来る前にシャルルから聞いていた。多くの人が倒れている中立っている髪を後ろに流している男。傷一つないというところは違うが、おおよそのところは合っているようだ。

(俺じゃ勝てない?お前だって勝ててないじゃないか)

一人を相手にしているにも関わらず多くの魔導士たちを圧倒してきた友が息を切らして踞っている。その姿と先程の言葉を重ねると、怒りしか湧いてこなかった。

「水竜の・・・咆哮!!」

怒りに身を任せてブレスを放つ。天海はそれを体をわずかに反らしただけで回避する。

「やっと戦う気になったか?シリル」

彼が待ち望んでいたもう一人の人物。その人物に今迷いも不安もない。ただ、友が勝てなかった相手を撃破し、彼に対して辛く当たることしか考えていなかった。

「お前がエドラスのお父さんでも、それは別の話だ。俺のお父さんはヴァッサボーネ一人だけなんだから」

魔法を教え、言葉を教えてくれた父。その名前が出てきて動揺したが、目の前の人物はそれと関わりはない。異世界からやって来た脅威、それだけでしかない。

「レオン、よく見てろよ」

ドラゴンフォースを解放し、目の魔水晶(ラクリマ)を輝かせる。地面を蹴った彼のその速度は氷の神に匹敵するほどだった。

「ダメだ・・・シリル・・・」

迷いを捨てたかに思えた少年。しかし、それを待ち望んでいたはずの少年は体を起こしながら、友人の姿を視界に入れる。

「それはお前の戦い方じゃない・・・」

今まで見せたことがないほどの速度で拳を振るうシリル。だがそれを天海は片手でガッチリと受け止めてしまった。

「!!」

会心の一撃を喰らわせることができると思っていただけにこれには驚きを禁じ得ない。それでも受け止められたのは片腕のみ。シリルは空いている左腕を振るって再度攻撃を試みる。

「まだ遅い」

彼の腕を振り切られるよりも早くシリルを投げ飛ばす天海。地面を転がったシリルは立ち上がると、腕を水の剣へと変化させて突っ込んでいく。

水竜の斬撃(ウォータースライサー)!!」

動きはいいように見える。それなのに少年の攻撃は一切敵に届かない。

「こんなもんか・・・つまらないな」

敵の限界が見えてしまった。強者との戦い
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