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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第255話 思い出の場所
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してるとしか思えないから大丈夫だとは思った。
そして、指定した場所は多分2人にとって所縁のある場所だったのだろうけど、3年もの間の入院生活でやっぱり周囲の状況は変わっているらしく、2人が興味をもったものには皆近くまで寄って判る範囲ではあるが解説も加えた。
そんなのんびり小旅行気分でだったから目的地まで付くまでには相当時間がたってるみたいで、ロータリー中央にたつ大時計の針はもう5時を回っていた。濃い朱から紫に変わりつつある夕日の空を仰ぎつつ、目的地へと足を進める。
風景は勿論、冷たい空気の味までも東京都は随分と違う様な気がするのはきっと気のせいじゃないだろう。
「綺麗な街だねー、ユウキ、ラン。空がすごく広いよ」
「今日は晴れててよかったね。もう星や月が見えてるし、絶対に綺麗だよー」
明日奈や玲奈の明るい調子を他所に、ユウキとランの2人は済まなさそうな声で返事をした。
『うん…… でも、ごめんね。ボクたちのわがままのせいで、こんな遅くまで……』
『はい……。夢中になり過ぎてしまいました。……お家の方は大丈夫でしょうか? 可能名のであれば、私もお詫びを……』
最後まで言わせまい、と思ったのは明日奈と玲奈。
「へーきへーき! 遅くなるのはいつもの事だもん」
「そーだよ。それに、言ったでしょ? とことんまで付き合うからってさ?」
実際の所……明日奈は勿論のこと、玲奈も夕食の制限に遅れた事などほとんどなく、またその場合母親の起源が大いに損なわれる事は言うまでもない事だ。ランがお詫びを……と言ってくれたが、どうしても合わせたくない。母親を前にした時、明日奈は萎縮してしまう。そして、玲奈は感情が高まり、爆発してしまったあの時からどう接して良いか正直な所判らなくなってしまったから。
でもだからと言って無断で良い訳はないから、明日奈と玲奈は携帯端末を取り出した。
「「ちょっとメールさせてね」」
同時のやり取り。息の合った2人の操作を見て 軽く笑うランとユウキだった。
メールの送信を終えた2人は気を取り直した。
「よっし、これでOK。それで皆。行きたいところってどこ?」
「これで大丈夫だから心配しないでね?」
『ありがとう。……えっとね、駅前を左に曲がって、二つ目の信号を右に……』
ユウキの説明を訊き頷いて明日奈と玲奈は歩き始める。
駅前の小さな商店街をユウキのナビゲーションに従い通り抜けていく。ユウキとランは、その商店街を……、通り過ぎていくパン屋や魚屋、郵便局や神社の前を通るたびに、懐かしそうに一言二言呟いていた。軈て住宅地に入っても、大きな犬のいる家や、立派な枝ぶりの楠撫でに目をとどめては嘆声を上げる。
もう、ここまで来たら言われなくても判る。ユウ
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