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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第255話 思い出の場所
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ウキとランの病気――AIDS。
それを訊いた時 途方もなく重く感じるその言葉を訊いて、目の前が暗くなってしまった。息が詰まるのも抑えきれない程だった。現実じゃないのではないか、と何度も思ってしまった。
まだ、歩く事だって出来る。出会えたあの日。太陽の下にいた2人は自分たちの眼から見ても、元気そのものだって思えた。 それでも、制限がしっかりあり 毎日投薬を続け、機械に繋がれ、それを目の当たりにして 明日奈も玲奈も涙が零れ落ちるのを止められなかった。
でも、今は違う。笑い声が絶えない日が続いている。……これからも続くと信じている。
ユウキやランには辛い闘病生活が続くと思うと胸が締め付けられそうになってしまうが、それでも 皆が1つになって……沢山の人達が手を取り合ってこの少女たちを救おうとしてくれているんだ。
リュウキが、……サニーが皆を集めてくれて この少女達は命のバトンを受け取ってきっと前へと、まだまだ生き続ける事が出来る。
その第一歩と言う事で学校の体験を勧めた。
流石に病院の外まで出る事は不可能で今の方法を取っているのだが、それだけでも2人とも感激してくれて、提案した時はALO内だったのだが、あのBOSS戦攻略した際の喜びと何ら遜色ないくらいの喜びを爆発させて、ユウキは突撃をしてくれた。ランも穏やかに微笑み、その眼には涙をためて喜んでくれた。
明日奈と玲奈はその時の事を思い出しつつ、お互いに顔を合わせて笑顔で頷き合った所で、丁度予鈴が鳴り響いた。後5分で授業が始まってしまうから慌ててもう一度ぺこりと頭を下げた後、職員室の扉を開いて一息。
皆が『ふうー』と息をついた時、『あははっ、なーんだ 2人とも緊張してたんじゃーん!』とユウキの陽気な声が肩口から聞こえ、明日奈も玲奈もお互いに苦笑いをさせていた。
そして教室。
明日奈と玲奈の2人が入室した所でそれに気づいたクラスメートの1人が駆け寄ってきた。
「結城さーん。さっき先生が……って、あれ? それって……」
丁度2人一緒に入室したから 明日奈の事なのか、玲奈の事なのか、どっち? と聞く間もなく、ユウキの驚いた声が続く。
『えっ!? どーしてボクの名前しってるの??』
そう、明日奈たちの苗字は《結城》だから。名前としても珍しくないモノだけど、タイムリーだった事と、2人の事を苗字で呼ぶ人がこれまでにいなかったから ユウキは驚いた様だ。
『違うよ。ユウ。明日奈さん達の苗字だって』
そして、そこは冷静沈着……と言うより ユウキが猪突猛進だから ちょっぴり下がって全体を見れるランが即座にストップをかけてくれた。いつも見ているから、姿は見えなくても その様子が眼に浮かぶから思わず笑ってしまう。
『あはは
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