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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第255話 思い出の場所
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。ボクとしては嫌な事だけど…… 間違えてる事、言ってないから』
笑い声からユウキは寂しそう声へと変わる。
家を有意義に使う事。金銭的に考えてもユウキ達の援助に多少なりとも回せるかもしれない。自分達の利益を第一に考えているとは思うのだが、その返還がユウキやランにもあると言うのであれば…… 確かに間違えてはいないかもしれない。病気と闘い続けるのにはどうしても金銭面は必要だから。
『……だから、かな? 姉ちゃん』
『うん。最後にこうやって見れる事が出来て良かった』
悔いはない……と聞こえるが、どうしても寂しく感じる。
だから、その思いを払拭させる為に、陽気に、明るく明日奈は言う。
「じゃあさ、こうすれば良いよ」
『『「え?」』』
明日奈の言葉に、ユウキやランだけでなく、玲奈も首を傾げた。そんな皆を見て明日奈は更に笑顔の質を上げる。
「2人は今15歳……だよね。16になったらさ、好きな人と結婚するの。ほら、そうすればきっとこの家を……いや、家どころじゃないね。2人の事もずーーっと守ってくれるよ……」
無茶を言っていると言うのは判る。
2人に好きな人がいるとすれば、スリーピングナイツのメンバーか 若しくは……。
明日奈は若干冷や汗が流れる。ユウキは兎も角、ランは 何処からどう見ても 想い人が判るから。
沈黙は一瞬だった。その後すぐに あはははは と笑い声に変わったから。
『あはははは! あ、アスナ凄い事考えるねぇ! なるほどー、それは思いつかなかったよー』
『ふふふ。そうですね。守ってもらえる……と言うのは くすぐったくって、とても心地よいものです』
一頻り笑った後、ユウキはにやっ と笑った。……いや、にやっ と笑ってるのが判ったと言うのが正しい。
『でもさー、もし
そー言う行動
(
・・・・・・
)
を頑張ってしちゃった時にはー、大変な事になっちゃうんじゃないかなぁ? 姉ちゃん?? えっと、しゅらば、って言うのかな? かな??』
『………っ』
「……あぅ」
ランの想い人の事。それくらい判る。この場で鈍感な者は誰一人としていない。そもそも、『鈍感』と言う言葉が似合うのは、自分の住む世界ででは、2人にしか使っちゃいけない? ものだと認識しているから。
軈て、声色こそ変わっていないものの、果てしなく冷たい言葉が冷気と共に流れ出た。
『……ユウ? あまり調子にのっちゃ……』
何処の魔王様の降臨だろうか? と思ってしまう程の暗雲漂う妖気。それを間近で感じ取ったユウキは颯爽と掌還しだ。
『ひ、ひぃっ!! ね、ねーちゃんごめんなさいっ!! じょ、じょーだんですっ! あ、レーナも冗談だからねぇー!!』
「う、ぅぅ……、わ、わかってるもんっ……」
『す
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