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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第656話】
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、学園に来る一夏へのインタビューもその場その場で言ってるだけ――だが世間は好意的であり、それすらも受け入れてるのが真実だった。
「……もう少しで一年が終わるが、これからどうなることやら……」
夜の八時、既に部屋に戻っていた一夏は寛いでいた。
「ん〜。 久しぶりに練習でもするか!」
そう言って机の上にあるサイン色紙にサインの練習をする一夏、俺って有名なんだなとはどの口が言うのかというツッコミが聞こえなくもない。
負けて嫌な事は振り返らない――だが、やはり千冬に味方になってもらえなかったのは納得できないらしい。
「……たった二人の姉弟なのに……何で……!!」
一夏の慟哭――だが聞くものは居ない、いつも側に居た箒も最近は付き合いが悪い。
「……弾に連絡でもするか」
そう言って携帯を取り、掛けるも電話には出ない。
夜遅くまでバイトをしてるのだろう……そう思った一夏。
サインの練習もあまり捗らず、取り敢えず気分転換に外を歩くことにした。
一方で箒、未だヒルトに後ろめたい気持ちがあるのか部屋の前でノックできず、うろうろとしているとガチャ……とドアが開いた。
思わずびくっと反応する箒――部屋の主であるヒルトが開けて直ぐ気付いた。
「ん? 箒、どうしたんだ? 何か用事でもあったか?」
「あ、いや……そ、その、だな……。 …………」
「??」
頭を傾げたヒルト、箒自身特別な用事という訳ではないのだが、歩み寄りも必要だと思って来ている。
モジモジする箒に、ヒルトは――。
「用事あるなら上がるか? 今日は大半の子は成樹に付きっきりだし、専用機持ち皆は今のうちに報告書纏めたいって言ってたし。 てか箒は報告書みたいなのは提出無いのか?」
「な、無いわけではないのだが。 私の所属国家はまだ決まっていないのだ。 ……身から出た錆だな、私のワガママで世界は混乱してるのだから」
「……それに気付いただけでも前よりは成長してるさ。 前の箒なら、自分さえ良ければって感じに見えたからな」
「……当たってるだけに、反論出来ない……」
左腕で右腕を掴み、視線を逸らした箒だが図らずもその豊満な巨乳を強調させるだけだった。
夜とはいえ箒は制服姿、思わず手が出そうになるヒルトだが――。
「何にしても、部屋に入れよ」
「う、うむ」
促され、箒はヒルトの部屋に入っていく。
「箒? あいつ、ヒルトの部屋に入ってどうしたんだ?」
散歩中の一夏が目撃したのは、ヒルトの部屋に入っていく箒の姿だった。
ヒルトに何の用事だとは思うが、取り敢えず気晴らし
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