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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第656話】
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なければならない」
「なら! 平等に見るって言うんだったら! 何で零落白夜の封印なんて言うんだよ!?」
「……お前自身が零落白夜に頼りすぎな所を直すため、他の子が怪我しない為だ。 せめて模擬戦での使用は止めるんだ。 わかったな? ……いや、口答えは許さない、いいな?」
「…………」
一夏は返事をしなかった、小さく息を吐くと千冬は保健室を後にする。
やり場のない一夏の怒りが、保健室の壁へとぶつけられたのは千冬が去った後の事だった。
時間は夕方の七時、模擬戦に勝利した成樹の周りには女の子達が集まっていてハーレムが形成されていた。
「笹川くん! 織斑くんに勝っちゃうなんて凄いね!」
「あ、いや……。 たまたまだよ、運が良かっただけとも言えるかもしれないけどね」
「またまたぁ、謙遜しちゃって!」
これ見よがしに成樹にアタックする生徒たち、成樹の隣に座った子何かはわざと自分の胸を腕に押し当てていた。
積極的なアプローチに成樹もたじたじになりつつも、元来断れない性格からか、皆に付き合っていた。
「ねねっ、もしISで解らないことがあったら何時でも教えるからね♪ 二人っきりで♪」
「何抜け駆けしようとしてんのよ!? アタシが教える! ね、良いでしょ笹川くぅん♪」
「ずるいずるい! 私も教えちゃう!」
喫茶店でもこれ程もみくちゃにされたことがない成樹。
申し訳なさそうに眉根を下げると――。
「あ……いや。 僕はヒルトに教えてもらうつもりだから」
「有坂くんに? ……クラス代表だから忙しくて無理かもしれないよ?」
根拠のない嘘をつく女の子、一夏は敗れ、期待の新星に鞍替えしたいのもわからなくはない。
「ヒルトが本当に忙しいときは……その時は皆から学ばせてもらいたいから。 それじゃダメかな?」
ニコッと笑顔を見せた成樹、中性的な顔立ち故のイケメン――落ちない訳がなかった。
目がハートマークになった女子生徒達は一斉に返事を返した。
同時刻、場所はヒルトの部屋。
「初の模擬戦を勝利で飾る……か」
何処で知ったかはわからないが、既にWebニュースに成樹の初勝利のニュースが上がっていた。
同時に対戦相手である一夏にも好意的な見出し。
【織斑一夏、新たなライバルに勝ちを譲る殊勝な心】。
記事には一夏の敗北を好意的に書かれている――。
「……一夏もこれを機会にもっと訓練したらとは思うが……」
そう呟くヒルト、どんな人も敗北や挫折が人を強くさせる――だが一夏はそれとは無縁な価値観なのかもしれない。
自主的に行ってるのもサインの練習
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