暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダム00 SS
epilogue in 2314 ?
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
某国空域

輸送艦のブリッジで、俺はオペレーターとしてMS部隊との交信を取っていた。

モニターに映る1番機のパイロットーー角刈りがMS起動シークエンスを続けている。

『GNドライヴ、機体に同調。全システムオールグリーン』

「了解。0020でハッチが開き、出撃です。ご武運を」

『ELSのときに母艦を守り抜いた。あれをまたやってやるさ』

角刈りはモニター越しにニヤリと笑った。やがて、輸送艦のハッチが開き、彼は出撃の合図を取る。

『ノーヘッド1番機、防衛行動に入る!』

1番機が先に出て、2番機が後に続いた。コークマン大尉が2機へ回線を開き、声を発する。

「敵はジンクスW4機1個小隊。その中に長距離用ライフルを持っているやつがいる。注意してくれ」

『了解』

『俺がやつともう1機を引きつける』

そう答えたのは小太りの方だった。2番機は1番機とほぼ横並びになると、GNビームライフルの銃口にビームを集中させる。やがて高出力のビームが放たれた。

それは長距離ライフルを装備したジンクスWの右腕を吹っ飛ばした。これで遠くからの狙撃は回避できる。

『まだだ、これから!』

小太りの力強い声が聞こえる。戦闘になるとよく喋るタイプのようだ。

敵部隊は1機と3機に分かれる。3機の方が1番機に向かい、1機が2番機と戦う構図だ。

コークマン大尉が指示を出す。

「2番機は敵1機だけに構うな!1番機と離れず、援護だ。我々は戦闘空域を全速で脱出する。この空域を抜けてX国に入れば、敵も手出しできなくなる!」

輸送艦の速度が上がり、戦闘空域から離れていく。しかし、その動きは敵を敏感にさせた。

ドンッ、という鈍い音と大きな振動で身体が飛び出しそうになる。艦がまた被弾したのだ。

別のオペレーターが被弾箇所を報告する。

「MS格納庫に被弾!収納できません!航行に支障はありません」

敵はX国に入られるまでに潰そうとしている。その手はすぐ後ろにまで迫っていた。

そのとき、ブリッジにけたたましい音が鳴り響いた。先ほどのオペレーターが若干上ずった声で言った。

「右後方より敵機!こちらにきます!」

その言葉に引き寄せられたかのように、敵のジンクスWがブリッジ正面に現れた。ライフルの銃口がこちらに向いている。無機質で黒い銃口の奥に、凶悪な煌めきを捉えるーー。

だが、ビームが我々を葬ることはなかった。左方より、ジンクスWを狙った狙撃が行われたからだ。近距離での爆発は輸送艦を大きく揺さぶる。

今、我々を助けたのは誰だ?俺は慌てて各モニターを確認していく。

だが、それよりも早くモニターの角刈りが答え
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ