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ガンダム00 SS
epilogue in 2314 ?
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の補充員だ。角刈りが言った。

「はッ。しかし、お言葉ですがこの部隊は基本的に戦わないと伺っております。我々の出番はないのでは?」

「物事に絶対はないぞ。現に、この件の発端は我が部隊のスクランブル出撃だ」

コークマン大尉の視線が俺を捉える。それから、やれやれというふうに目元を和らげた。俺は小さく目礼する。大尉も増員パイロットの発言を予測していたのだろう。

顔合わせを終え、俺は管制室を出る。自室へ戻ろうと通路を歩いていたとき、後ろから声をかけられた。

「アル・スワンズ少尉」

振り返ると、そこにいたのはコークマン大尉だった。俺は素早く敬礼する。コークマン大尉は手で敬礼を制する仕草を見せた。俺は直立の姿勢を取る。

「少尉、今回の役目はX国の戦闘姿勢を抑制し、連邦軍の介入を未然に防ぐことだ。もうしばらくでX国内に入る。それまでにX国関係者リストを見直しておくんだ」

「はッ」

「余裕があれば、増員パイロットにノーヘッドの運用について説明して……」

コークマン大尉の言葉は全て発せられることなく途切れる。艦が大きく揺さぶられたのだ。

艦内に放送が入る。

『10時の方向より敵を確認。MS4機、方角からしてY国の可能性があります。コークマン大尉、至急ブリッジへお越し下さい』

コークマン大尉が険しい表情を浮かべながら俺に言った。

「何の余裕もないようだな。少尉、ついてこい」

「はッ」

俺たちは微振動する艦の通路を早歩きする。コークマン大尉の苦々しい声が聞こえてきた。

「……我々の情報が敵に漏れている。バックの旧人類軍に、連邦軍のスパイがいるかもしれない」

「彼らは、我々の行動を嫌がっているということですか」

「ああ。少なくとも、Y国側に停戦の意思はないな」

それから、少しの間を空けてコークマン大尉は呟いた。

「X国内まで持ち堪えれば、我々の勝ちだ。それができなければ……」

この空域でやられたら、停戦を促す存在はいなくなる。つまり、戦争が起きる。



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