ペルソナ3
2003話
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ゆかりのイオはその重量を活かした突撃攻撃を得意とし、回復魔法を使える。そしてゆかり本人も弓矢で遠距離から攻撃するという大きなアドバンテージがある。
コロマルは、犬だが人間の言葉をしっかりと理解出来る頭があり、犬ならではの高い身体能力で戦闘を有利に進める。また、ペルソナのケルベロスも非常に高い潜在能力を持っており、一線級の戦力と言ってもいい。
そんな戦力が美鶴達と共に行動していれば、間違いなく大きな力になっただろう。
特にゆかりは、現時点で最強のペルソナ使いであるのは間違いないのだから。
……まぁ、タカヤやその仲間もペルソナ使いだとすれば、もしかしたらゆかりよりも強いという可能性はあるが。
「そう言って貰えると嬉しいな。だが……本当にそうなのか、私には自信がないんだ。だから……そう、今だけは私を甘えさせてくれないか?」
俺に寄りかかりながら、潤んだ瞳で美鶴がそう告げる。
そうして今まで以上に俺に密着してきて……
「き、桐条先輩。その……」
「あの、お嬢様。申し訳ありませんが、用件は済んだので、私達はこの辺で失礼させて貰いますね」
そんな声が聞こえてきて、今まで俺に寄りかかっていた美鶴の動きがピタリと止まる。
まるで錆びた人形のようにギギギ、といった感じで美鶴が声のした方を見ると、そこではいつ帰ってきたのか、山岸が顔を真っ赤にしながら美鶴に呼び掛けており、そんな山岸の隣では幾月の荷物を運んでいた男の一人がこちらも気まずそうにしながら美鶴に声を掛けている。
そんな2人から少し離れた場所では、有里が少しだけ興味深そうにこちらを見ており、その隣ではアイギスがいつものように無表情で俺達の方を見ていた。
「な……なななな……」
今のやり取りを思い切り皆に見られていたという事に気が付いたのだろう。美鶴の顔は急速に赤くなっていく。
いや、別にそこまで焦るような事じゃないと思うんだが。
そう思うのは、俺がこの手の事に慣れてしまっているからだろうか。
「これは、やはり上に報告の義務があるのでしょうか?」
アイギスは何故かそんな風に呟き、美鶴を余計に慌てさせる。
あー……でも、どこぞの某エターナルロリータの従者のように、ことあるごとに映像を保存するといった事をしないのは、まだマシな方なのか?
いや、実はアイギスもどこかに映像を保存している可能性というのは十分にあるのだが。
武治に、その事を聞いてみた方がいいか?
いやまぁ、そうなると今のこの状況を武治に知られる事になって、何気に親馬鹿の一面を持つ武治がどういう行動に出るのか、ちょっと分からないが。
取りあえず美鶴は慌てた様子で俺から離れると、報告する云々と口にしているアイギスをスルーして、荷物を運び出していた男達
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