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儚き想い、されど永遠の想い
76部分:第七話 二人きりでその六
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でだ。こう真理に話した。
「同じ歌でも歌う人が違えば随分と変わりますね」
「はい、確かにそれは」
「それと同じなのです」
「だからですか。こうして」
「はい、それでだと思います」
 義正の説明はこうしたものだった。
「そのせいでしょう」
「そうですか。私が前に聴いたのはもっとゆるやかでしたが」
「今は速いですね」
「少しですが」 
 そうだというのである。

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