暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第21話:足りない材料はリゾートに行って!?
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ヴァルファーレ』とは初対面でしたので、いつも通りの状況です。ちょっと待って下さいね。」

 それから気付けの治療をしましたが、5人が元通りに戻るのにしばらく掛かってしまいました。

「大丈夫ですか?みんなには少しショックが大きすぎましたようですね。」

「申し訳ありませんでした。もう大丈夫です。それにしても本当に大きいですね。今まで何度か貴族の方達がお連れしている使い魔を見る事がありましたが、こんなに大きな使い魔は初めてです。それに何というか、近くにいるのが恐れ多いような、怖いというのとは違った感じがします。」

 他の人たちは、まだボーとしています。しばらくぶりの事ですが、やっぱり初めての人にはかなりのショックを与えるようですね。それにしてもゾフィーさんは結構丈夫ですね。

「この子の名前は『ヴァルファーレ』。召還獣と言って普段は異界と呼ばれる別の世界に住んでいます。空を飛ぶ事が出来て、強力な攻撃能力も持っているし、何より僕とは離れていても頭の中で話が出来ます。僕が作った座席を付ける事で、今のところ二人まで背中に乗る事が出来るんですよ。」

「『ヴァルファーレ』っていうんですか?凄いですね。こんな使い魔に乗って空を飛ぶなんて夢のようでしょうね。」

「その内、一段落したらみんなも乗せてあげますから、待っていて下さい。」

 それから僕は、籠のロープを『ヴァルファーレ』の片足にしっかりと固定し、座席を付けました。

「それじゃ、行ってきます。」

 『ヴァルファーレ』の背中に昇って、座席に座りベルトを締めます。二人乗り用ですが、まだ一人なので前の席に座りました。

「それでは『ヴァルファーレ』行きましょう。」

 僕の合図で『ヴァルファーレ』は一旦少し浮き上がって止まった後、緩やかに上昇します。今日は荷物があるので、ロープや籠に負担が掛からないように気をつけて上昇してくれています。何も指示をしなくてもしっかり考えて対応してくれるので本当に助かります。
 そのまま、高度5000メールまで上昇して一旦止まり、方向を確認すると南南東に向かって水平飛行に移りました。一度通ったルートなので、『ヴァルファーレ』は迷いもなく快調に飛んでいきます。体感になりますが、感覚的に前に飛んだ時より早く飛んでいるように感じるのに、荷物には特に負担が掛かっているように見えないのです。

「『ヴァルファーレ』。今のスピードは、前の時のスピードよりも速いですよね?」

[良く解ったの。前の時より少し早く飛んでいるが、それがどうかしたかえ?]

「いいえ。ロープや籠に負担が掛かっていないようなのが不思議に感じたのですが、もしかして荷物の周りにもシールドが張ってあるのでしょうか?だとしたら、もっと早く飛べるのではないかと思ったもので
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