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ハルケギニアの電気工事
第21話:足りない材料はリゾートに行って!?
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運んでもらう事になりますからね。今のうちになれて貰いましょう。

 前回と同じようにお弁当を作ってもらい、5日分の食料をお土産と一緒に積み込みます。
今回はエルフの集落で子供達を乗せてあげようと思うので、座席は二人乗り用にします。
荷物の積み込みで午前中一杯掛かってしまい、昼食を食べてからウイリアムさん達に後の事をお願いして訓練場に来ました。
 訓練場には母上とメアリーが来ていましたが、驚いた事に『事務局』の人たちも揃っています。お見送りに来てくれたようですね。
 母上とメアリーに行ってきますの挨拶をして、『事務局』の人たちに向かいます。

「わざわざ来てくれたんですか?まだお昼休み中なのに。」

 そう言うと、ゾフィーさんが前に出て言いました。

「いいえ。私たちの『部長』が、しばらく遠くに出かけるというのにお見送りもしないなんて考えられませんわ。資材調達で南の方に行かれるという事でしたが、気をつけて行ってらして下さい。」

「有り難うございます。週末には帰ってくると思いますから、読み書きと算術の方、よろしくお願いします。」

「お任せ下さい。それにしてもずいぶん荷物が多いようですが、どうやって運ぶんですか?」

 そういえば、『改革推進部』の人たちは、『ヴァルファーレ』を見た事がないのでしたね。大丈夫かな?

「まだ見せた事がなかったですね。僕の使い魔ならこれ位軽い物ですよ。これから呼び出しますけど、おそらく今まで見た事のない、とんでもない使い魔ですから、腰を抜かさないように気をしっかり持って下さいね。初めて屋敷の人たちに見てもらった時は、みんな揃って腰を抜かしましたから。」

「そんなに恐ろしい使い魔なのですか?」

「僕は恐ろしいと思った事はないのですが、初めて見た人は大体怖がりますね。何しろ大きいし。」

「解りました。出来るだけ頑張ります。みんなも良いわね?」

「「「「はい。」」」」

 返事は良いんだけど、多分ダメだろうな。これで少し出発が遅れそうだけど仕方ないね。

「それじゃ呼びます。『ヴァルファーレ』おいで。」

 僕の呼びかけに、空が暗くなって大きく裂け、中から咆吼と共に『ヴァルファーレ』が飛び出してきました。いつもながらの迫力です。母上とメアリーは一緒になって喜んでいますが、ゾフィーさんを始め『事務局』の女性陣は白目をむいています。美人が台無しですね。

「『ヴァルファーレ』。また南方のエルフの集落まで飛んでもらいます。今日はここにある荷物も持っていってもらいますから頑張って下さいね。」

[良いじゃろう。これ位の荷物、軽い物じゃ。ところで、そっちで白目をむいている女達は何じゃ?]

「済みません。先週から僕の下で働いてもらっている人たちなのですが、『
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