第一章
[2]次話
刺激的な出しもの
田辺紀香は大学のサークルの忘年会で何か隠し芸はないかと聞かれた、すると紀香は笑顔でこう答えた。
「物真似出来るけれど」
「物真似って誰の?」
「誰の物真似出来るの?」
「阪神タイガースの選手の人の物真似なら百人位」
それ位だというのだ。
「出来るけれど。あとコスプレも」
「コスプレってアニメキャラとか」
「そういうの?」
「ええ、魔法少女にも軍人にもなれるし」
笑ってだ、海苔かは同じサークルの友人達に答えた。
「女子高生にも中学生にもね」
「なれるの」
「どっちにも」
「そうなの」
「そう、なれるから」
それでというのだ。
「どっちでもいいわよ、私は」
「コスプレが出来るってことは」
「ひょっとして紀香ちゃん自身そうしたコスプレ持ってるの」
「ひょっとして」
「そうなの、実は彼氏の趣味で」
このことは小声で、その小声は友人達にも聞こえない様にして出した。
「持ってるの」
「あれっ、誰の何て?」
「そこは聞こえなかったわ」
「けれど持ってるの」
「そうなの」
「色々とね、ネットオークションで安く買って持ってるの」
そうした衣装をというのだ。
「かなりね」
「どんなの持ってるの?」
「色々っていうけれど」
「それよかったら見せてくれる?」
「それで確かめたいけれど」
「ええ、じゃあうちに来て」
紀香は友人達に闊達に応えた、そうして彼女達を家に招いてそうしてだった。まずはコスプレ衣装を出してだった。
着ていった、まず着るものはというと。
上は白い体操服そして下は濃紺のブルマだった、友人達はそのもうどの学校でも使用されていないその恰好に唖然となった。
「えっ、それは」
「ちょ、ちょっと以上にまずいわよ」
「そんなのサークルの男連中が見たら」
「紀香ちゃんのスタイルで」
そのあまりにも懐かしい、だがそれ以上に性犯罪を促進するその衣装に友人達は慌てふためいて言った。
「無理よ」
「その恰好で出て隠し芸とか」
「色々キャラいそうだけれど」
「ちょっとね」
「じゃあこれはなしね。某アニメの黒髪先輩の物真似出来たけれど」
それでもというのだ。
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