暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第43話 『手加減』
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て傘に手を触れていた。


――――




「何十回、いえ百いったかしら、どうやっても2秒以上守れなくてね。なのはさんがそれを見て、精神上よくないからって止められたのよ」
『……なるほど』
「まあ、でもね、その映像見直して最近やっと先生の動きが見えてきたところ」
「すごいじゃん!」
「まだまだよ。目標一分だから」


 遠めにシグナムとコタロウが対峙するように構え始めていた。彼女は剣を構え、コタロウは自然体であった。


「筋力トレーニングも土台は身についたみたいだから60秒、一分は動けるみたいだしね」
「へー」
「でも、アンタたちと連携プレイの練習はしてないからまだわからないけどね」
「じゃあ、今日はまた新しい特訓が待ってるけど、明日とかは一緒にできるかもね!! 見せてよ、実力〜」
「そうだと、いいんだけど……ついたのは筋力だけな気もするのよねぇ」


 コタロウの特訓自体がきついことは間違いないが、なのは以上に地味な訓練なので、感触がよく分からないのだ。実戦のための特訓というより、特訓のための特訓ではないかという不安感が残った。


「そろそろ、始まるみたいですよ」


 エリオが指をさす方向を見るとシグナムとコタロウは宙に浮いていた。どうやら空戦を選択したようである。


「それじゃあ、始め!」






△▽△▽△▽△▽△▽






 その合図を切られてもどちらも動かなかった。


「そうそう」
「ん?」
「なんですか、ティアさん」


 思い出したようにティアナが口を開くと周りが反応する。


「ネコ先生ね、基本足技で手は使わないのよ。なんでも手は大事みたいで」
「へぇ」
「それで、技は2つ」
「どんな技なんですか?」


 目線は二人から逸らさずにティアナは続けると、


「1つは『ネコあし』」
「なんか、かわいい名前ですね」


 キャロが不思議そうに答える。


「トラガホルン二佐が考えたのかな?」
「かもしれませんね」


 スバルとエリオの言葉に頭を振る。


「どちらでもないし、文字だけ見ればかわいく聞こえるかもだけど、なのはさんたちの世界では――」


 そこで、シグナムの身体がくの字に折れて吹き飛び、


「蹴りがあまりにも早く、近くにいても音が後から聞こえてくる『()()あし』って言うみたい。よ」


 金属を打ち砕くような音が後から聞こえ、風で全員の髪が揺れた。
 ティアナは説明をいいながら、スバルたちはそれを聞きながら、初めて見るコタロウの技に息を呑んだ。


『……』


 シグナムは墜ち、地面を削りながら後ろへ
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