暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第43話 『手加減』
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なかったか?」
「はい。ですが、攻撃をしたことが無いということはないので」


 ふぅん。とはやて頷くとまわりも倣った。


「説明はいいから早速昼過ぎから行なうぞ」
「わかりました」


 彼は頷くと、生徒であるティアナのほうへ向き、


「ティア」
「はい、先生」


 ここで本人を含め数人が「あれ?」と眉を寄せる。


「訓練は模擬戦の後、新しいメニューを進めていきましょう」
「え、あ、はい。わかりました。ですが、今のボールの見極めがまだ、6割に届いてません」
「構いません。基礎は問題ないと判断したので、基本に入りましょう」
「その言い方ですが、今までのは準備運動程度の……」
「はい。今日から訓練を普通にします」
「うぅ……」


 スバルに肩を叩かれティアナは励まされる。
 そして、なのはは考えた末にある提案とした。


「うん。そしたら午後はまずシグナム副隊長とコタロウさんの模擬戦を見学して勉強。その後、訓練に移りましょうか」
『はい!』

 先ほどのティアナの呼び方については後で本人にスバルが話し、今まで見たことも無いほど相手が紅潮をしたのを彼女は楽しんだ。





△▽△▽△▽△▽△▽






 その日の午後、木の生い茂る訓練場になのは、フェイト、ヴィータ、そして新人たちが集まると、コタロウは多くの工具を置き、ティアナに傘を渡して準備体操を始めていた。シグナムは騎士甲冑に変身しており準備は万端なようである。いささか、彼女は早く戦いたいのか目が爛々としていた。


「ねぇねぇ、ティア」
「ん?」
「ティアはコタロウさんと模擬戦したことあるんだよね?」
「……1回だけだけどね」
「なのはさんに止められたんですよね」
「まぁねぇ」
「どうしてなんですか?」


 皆に聞かれ、ティアナは過去を振り返る。




――――


『では、模擬戦を始めましょう』
『えと、先生とですか』
『はい』


 そういうと、コタロウはティアナの背後数メートルの場所に傘を刺し、また戻ってきた。


『私がランスター二等陸士の背後の傘を取り返そうとしますので、それをなるべく長く守りきってください』
『守護という名目の模擬戦ですね』
『その通りです』


 ティアナは攻撃等何をしても構わないと言われ、クロスミラージュを構え戦闘態勢をとる。コタロウは彼女から10メートルほど離れた。彼は特に構えている様子は無い。


『それでは始めます』
『はい!』


 そうして彼が、一歩前へ踏み出したのを確認したと思えた瞬間、


『0.82秒ですか』
『……え?』


 既に彼は彼女の後ろにい
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