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儚き想い、されど永遠の想い
72部分:第七話 二人きりでその二
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 宛先は書いたが差出人は書いていなかった。その手紙をだ。
 ポストに入れた。それからであった。 
 何食わぬ顔でだ。こう佐藤に言うのだった。
「今度の土曜日だけれど」
「土曜ですか」
「一人である場所にいきたいんだ」
「御一人で、ですか」
「うん、一人でね」
 真実を隠してだ。佐藤に対して話す。

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