第六千九百ニ十八話 次の上司の人の言葉
[8]前話 [2]次話
第六千九百ニ十八話 次の上司の人の言葉
ルイ十四世は当時としては長寿でフランスの次の上司の上司の人は曾孫の美男子の人になりました、その頃には鉄仮面も亡くなっていたのですが。
その美形の上司の人は鉄仮面のことを読んで思わずこう言いました。
「今生きていれば出してやったが」
「今ならですか」
「余はそうしていた」
フランスにもこう言うのでした。
「そうしていた」
「そうなんですか」
「そうしていたがな」
残念そうに言うのでした、ですが。
次の上司のルイ十六世の頃にはです。
「実は王妃に言われて書かれた文章を探したが」
「ないんですね」
「うむ、そうなのだ」
大柄ですが何か野暮ったい感じの人でした、人柄は決して悪くないですがどうにも風采の上がらない印象は否めません。
「もうな」
「じゃあもう鉄仮面についてわかることは」
「ないかも知れないな」
こうして鉄仮面のことはわからなくなりました、それは今もです。
第六千九百ニ十八話 完
2018・3・23
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ