ペルソナ3
2002話
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のか?
まさか、このタイミングで実はタカヤと幾月の件は全く無関係です……なんて事はないだろうし。
「恐らくはこの機会を狙っていた……となると、当然手掛かりの類も殆ど残っていないという事になるのか」
『……一応明日、いや、今日か。ともあれ、今日巌戸台分寮を含めて幾月が普段使っていた場所に人をやって、何か手掛かりがないのかを探す事にする。コンピュータのデータを消しても、場合によっては復元出来る可能性もあるからな』
「分かった、そうしてくれ。……ああ」
武治の言葉に頷くと、ふとゆかりの顔が目に入り、思いついた事があった。
「一応、本当に一応だが、屋久島で見た映像の改変されていないデータがあるかどうかを調べてくれるか? もしかしたら、残っている可能性がある」
「アクセル……」
俺の言葉で、その映像データが何を意味しているのかというのはすぐには分かったのだろう。
ゆかりは驚きと嬉しさの混ざった様子で俺の名前を呟く。
これは駄目元……という訳ではなく、純粋に勝算があっての事だ。
もし万が一何かあった時に、あの映像の元データは何かに使えると、そう思って保存している可能性は十分に高いのだから。
ゆかりの父親に対する想いを考えれば、それこそあのデータがあれば、もしゆかりがS.E.E.Sに所属していた場合、ゆかりを動かす原動力になりかねない。
……もしかして、原作ではそうやってゆかりを動かしたりもしたのか?
『うむ、分かった。幾月の件でコンピュータを調べさせる時には、その辺も注意しよう』
武治が俺の言葉に頷き、取りあえずこれでもし映像データが残っているのであれば入手出来る可能性は増えた、と。
「そうなると、次に問題になってくるのは、これから影時間でタカヤに……そして幾月に遭遇したらどうするか、だな。いや、正確には遭遇する為にはどうするかといった方がいいか」
もし遭遇する事さえ出来れば、それこそタカヤでも幾月でも……それから、以前幾月と一緒にいたジンであっても、どうにでも出来る自信はある。
だが、向こうも俺がどれだけの力を持っているのかは当然のように理解している筈だ。
タカヤは実際にその身で俺がどれだけの力を持っているのかを味わっているし、幾月は美鶴達が何度も俺と共に行動した事により、ある程度の力については理解している。
ペルソナとは全く関係のないその力は、幾月にとっては異常以外のなにものでもないんだろう。
そうなると、俺と遭遇するというのは捕らえられる……場合によっては殺される事と同じ事になるのだから、そう簡単に俺の前に姿を現すとは思えない。
つまり、俺と遭遇しないように最大限の注意を払って行動していてもおかしくはないという事になるのだ。
『うむ。間違いなく幾月であれ
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