四人目の客
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ネが大きな声で注意する。アイリーンはそれに怒る素振りも見せない。
「3人目の客が到着したわ」
「3人目?」
「そう・・・天馬と虎・・・これが最初の客。2人目の客が妖精。そして3人目の客・・・少し面倒くさそうね」
アイリーンの言う3人目の客は元六魔将軍の五人のこと。だが、彼女が感じ取ったのはそれだけでは終わらない。
「そして一番やっかいなのが4人目のお客様ね」
「!!」
「まだ来るんですか〜」
みるみる増援が押し寄せてきているのかも思い面倒そうにしていたジュリエットだったが、アイリーンの次の言葉でその反応は一転した。
「これは敵でも味方でもない。私がやらねばならないわね」
「何者か知らないけどすごいバカ」
「高位付加術士のアイリーン様を敵に回すなんて。くぷぷ」
自分たちの上官に絶対的な信頼を寄せている彼女たち。二人は彼女の指示に従い、前線へと駆けていった。
トンッ
少女たちの姿が見えなくなるとアイリーンが杖で地面を突く。すると、そこから光が広がっていく。
「4人目の客が到着する前に準備しておかなければならないわね。
陛下の戦略ゲームもここまで。と言っても普通に戦っていたら我々の勝利だった。ゲーム盤が壊れたと言うべきかしら。ルール外の者の手によって・・・」
アイリーンが感じ取った魔力。それはもうすぐそこまでやって来ていた。
ブラッドマンと対峙しているガジルとレビィ。彼らはブラッドマンの放出する魔障粒子に苦戦を強いられていた。そしてそれ以上に劣勢になっているのは・・・
「暴風竜の・・・吟風弄月!!」
打ち出された風のブレスに大爆発が起こる。イシュガル最強と謳われる魔導士ゴッドセレナの前に、オルガにルーファス、助太刀に駆けつけたミラジェーンたちは活路を見出だせないでいた。
「なんて力だ!!」
「これが大陸一の魔導士・・・」
八つの滅竜魔法を使えるゴッドセレナ。しかも彼はまだ四つしかそれを使っておらず、余力が十分に見受けられる。
「そろそろ本気で行かせてもらうかな」
そう言った瞬間、彼の体から光が溢れだした。その輝きに彼らは思わず目を閉じる。
「光聖竜の・・・破壊光線!!」
両手を合わせて音速を凌駕する速度のレーザーを放つ。それは運良く命中こそ免れたが、エルフマンの腕を掠りそこから大量の血が吹き出した。
「っ!!」
「エルフマン!!」
腕を抑えてうずくまるエルフマンに駆け寄るミラジェーン。だが、彼女がそちらを見た時、最初に見えたものは・・・
「なっ・・・」
今の攻撃によりアルバレス軍の兵隊が
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