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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
四人目の客
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それを震わせていた。しかし、ティオスはその拳を振るうことを許さない。

「そもそも、闇に落ちた君を彼らが止められなかったからあんなことが起こったんじゃないのか?」
「「「!!」」」

それが正論。仲間が助けてくれるから大丈夫・・・そう思いたくてもできない。なぜなら未来では自分が逆に仲間二人を殺してしまうのだから。

「ちょっと考えればわかることだ。君をもし止めてくれる人がいればあの事件が起こることはなかった。それが出来ないからあんなことになり、人々は苦しんだんだよ」

そう告げるティオスの笑みには悪意しか感じられなかった。すべてを見通しているからこそ言える絶対的な自信。未来は変えることができないと察した冷たい空気。それこそが彼の存在を生み出す原因となったのだから。

「人は変わる。それは誰にも止めることができない。止めることができるとすればそれは・・・」

人差し指を立てそれを構える。その先に溜まっていく魔力は次第に大きくなっていき、三人へと放たれた。

「本人だけだろうな」

目にも止まらぬスピードで放たれたレーザー。それはローグを捉える直前―――

封印の氷地獄(コキュートス)!!」

レオンに変身したグラシアンによって止められた。

「スティング、ローグ・・・」

二人の竜の前に立ち元の姿へと戻っていく青年。彼はドラゴンフォースを解除しており、本来の姿になっていた。

「昨日、秘策があるって言ったの覚えてるか?」
「あぁ」

ベースキャンプで今回の布陣になるきっかけとなった発言。グラシアンは顔を俯かせた後、静かな口調で語りだした。

「できればやりたくなかったんだが、そうも言ってられない」

彼は二人をかつてシリルとソフィアにやったように魔力の球体に閉じ込めて隔離する。

「おい!!グラシアン!!」
「これはどういうことだ!?」

ガンガンとその球体を叩くが一向に壊れる気配がない。グラシアンは振り返ると、彼らに最大限の笑みを見せた。

「今日で三大竜は解散だ」

そう告げられた二人の竜は、彼がやろうとしていることに気付き、絶叫したのであった。



















ティオスたちの戦いから後方に離れたその地では、アイリーンが空を見上げ物思いに更けていた。

「ジュリエット、ハイネ、あなたたちも前線に行きなさい」
「は」

唐突に口を開いた彼女にハイネはすぐさま返事をしたが、ジュリエットは不満げな顔を見せた。

「えー!!なんで〜!?ブラッドマンとゴッドセレナがいれば大丈夫でしょ?ティオスもいるし」
「“様”をつけんか!!直属でなくても上官だぞ!!バカ」

どこか抜けたようなジュリエットにハイ
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