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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
四人目の客
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・・その考えすらも、甘いと言わざるを得ないのか。

「下らない魔法だな」
「!!」

クレーターのもっとも低くなっているところにいたはずの天海。それなのに彼はところどころに傷があるだけで、倒れるほどのダメージには至っていなかった。

「ウソ・・・」
「こんなことが・・・」

ウェンディとジェラールが目を見開く。これほどまでの実力者が揃い、それぞれの最高の魔法を惜しげもなく注ぎ込んでいるにも関わらずどれも通用しない。青髪の青年の後ろにいる金髪の少年は、いまだに悩んでいる友へと視線を向けた。

(このピンチを打破するのは、やはりお前の力がないと無理だ。早くそのことに気付けよ、シリル!!)

顔を俯かせたままの友に苛立ちを募らせる。悪化する事態を救うキーマンは、彼しかいない。そのことに少年が気づく様子は一向に見受けられなかった。
















バタンッ

音を立てて地面へと伏せるギルダーツ。その男に攻撃を加えたティオスは唇を舐めた。

「ギルダーツさん!!」
「おい!!しっかりしろ!!」

痛みで気を失っているギルダーツ。スティングとグラシアンは彼を揺するが目が覚めるはずもなく、諦めて男を守るように前に立つ。

「未来から来た・・・だと?」
「そうだ。エクリプスの扉を使って・・・な」

マカロフが言っていたゼレフに似た魔力を持つ魔導士ティオス。その理由は彼が未来からゼレフの生み出した魔術、エクリプスを通じてやって来たからだ。そのせいで彼の体にゼレフに似た魔力が残留し、ゼレフの子供と勘違いされる結果となった。

「俺らの仲間に、お前みたいになる奴はいない!!」
「今はな。だが、一人いたじゃないか」

そう言ってティオスが指を指したのは・・・

「七年・・・いや、六年後の俺か」

影竜ローグ。大魔闘演武後にドラゴンを操り街を破壊しようとした未来のローグ。彼のように突然性格が変化してしまうものもいるからとティオスは言いたいようだ。

「だが、俺はもうああはならない!!もし俺が闇に落ちるなら、こいつらが俺を殺してくれるはずだ」

それを聞いた瞬間、三人はそれぞれ別の表情を浮かべた。スティングは顔を俯かせ、グラシアンは唇を噛み、ティオスは笑みを浮かべる。三者三様。

「殺せるのかね?君の仲間は」
「もし道を踏み間違えたらそれを正してやる。それが仲間だ」

ローグの言葉にフードの上から顔を抑えて懸命に笑いを堪えるティオス。それにローグはキレた。

「何がおかしいんだ!!」
「おかしいに決まっているさ。まさかそんな絵空事を恥ずかしげもなく言える人間がいるとはな」

その言葉にますます苛立ちが込み上げてくる。拳を握り締めたローグは
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