四人目の客
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アルバレス軍の大半の戦力が削られつつあるハルジオンの街。それもあって現在は一人の男を倒すことに多くの人員が裂かれていた。
「メガメガクラゲェ!!」
長い爪を振るってやみくもに敵を討とうとするトビー。しかしそれが当たるはずもなく、天海はすべてを交わし切ると、トビーの顔面に拳を叩き込み地面に沈める。
「ネ拘束チューブ!!」
「ポッチャリなめちゃいけないよ!!」
ミリアーナがチューブを飛ばしリズリーが天海が逃げ出さないように重力をかける。それなのに彼は一切スピードが落ちることなく、ミリアーナの攻撃を全て交わしてしまった。
「スパイダー!!」
「ニンジンミサイル!!」
続け様に魔法を打ち込むアラーニャにベス。彼女たちの攻撃も決して悪くはない。だが天海からすれば、それは赤子の攻撃と大差がないのかもしれない。
「無駄だ」
腕を横に振っただけにも関わらず二人の攻撃を弾き返してしまう。
「もっと強い奴はいないのか?」
そう言って彼が集中的に相手をしているのはやはりこの少年。全身がアザだらけになっている彼は敵の攻撃を凌ぐのがやっと。反撃の余地を与えてもらう隙すらない。
「天竜の翼撃!!」
そのタイミングでこの少女が動いた。天海がレオンに集中すれば、多少なりとも隙が生まれる。そこで放たれた攻撃に青年は足を取られ転倒する。
「氷神の握撃!!」
その好機を逃がさないようにとレオンが拳を降り下ろす。それは天海を捉えたかと思われたが、またしても寸前でガードされてしまっていた。
「迷いがあるのか?レオン」
「!!」
天海の手を振り払い再度攻撃に出ようとしたが、彼は頭跳ね起きで彼を飛び越えると、レオンの背後を取る。
「俺に勝ちたければ俺を殺すつもりで来い。そうじゃなければ貴様が死ぬだけだ」
青年の拳が脇腹に突き刺さる。追撃を喰らわせようとした天海た が、その間に復活したジェラールが割って入った。
「やらせるか!!」
流星で加速したジェラールは天海の攻撃を防ぐと、レオンを脇に抱えて距離を取る。
「全員!!離れろ!!」
その声と共に上空に異変が起こる。晴天に恵まれていたはずが雲が覆い被さって来ており、それが渦を巻き始める。
「この魔法は・・・」
「大地が揺れる・・・」
低い姿勢になり魔力を高めていく。やがて、渦を巻く雲の中心から、巨大な隕石が降り注いだ。
「星崩し!!」
七星剣を遥かに凌ぐ隕石の落下。それを受けた地面はクレーターとなり、近くにいた魔導士たちも立っていられずに転倒している。
「やったか・・・」
ジェラールの持つ最強の魔法。それをまともに食らえばいくらなんでも・
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