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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
天王星会談
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ガル代表が到着なさいました」
扉が開いて、ブローグのクローンドロイド人がシルガル代表を中に通す。
己の外的容姿が嫌悪感を与えることを知っていたブローグ人は、俺たちが提供したドロイド技術とクローン技術を使って容姿変貌をする事がブームメントになっており、地球人が好む独特な姿を見た俺は思わずこう呟いてしまい、それが彼らブローグ新人類をさす言葉になってしまっていた。
『アーヴ』と。
「はじめまして。大総督。
ここでは互いの立場を忘れて協力する事をお願いします」
「はじめまして。代表。
ですが、一つ訂正を。
この服は着ていますが、私は帝国の人間ではないのですよ」
そして俺は叢雲が用意したデータを提示する。
全部でっちあげだが、その情報には時差があった。
「ヤヴィンの戦いの時に4隻が就航し、複数隻が建造していたというけど、これはその一隻という訳ね。
エンドアの戦いで帝国軍が分裂した時に、建造中のこの船を未知領域に逃がそうとしてワープ事故で……という訳ですか」
「同じ経緯でこちらにやってきた代表には心より同情いたします。
とはいえ、帝国の遺産を使っているだけで、我々は貴方方と争う理由は無い。
今は対ガミラスを共に戦う同士でもあります」
「納得はしませんが、否定する理由もありません。
ですが……」
シルガル代表のフォース感知度 60
フォース隠蔽度 60
シルガル代表が俺をじっと見つめる。
フォースで探っているのだろうが、多分ごまかすことができたはずだ。
もっとも、そのフォースをまったく使っていないあたりどうとでも言い逃れられるのだが。
「……分かりました。
今は手を取り合って助け合いましょう」
こうして、地球とブローグの仲介による放浪者艦隊とモン・カラマリの会談は無事に終わり、対ガミラス同盟『銀河安全保障条約』の公表と共にバラン星への決戦に向けて邁進する事になる。
「やる夫!」
帰る為に港のゲートを進むと、古代の声が聞こえる。
見ると、懐かしい人が視野に飛び込む。
「やる夫…あの人達は……」
叢雲の声も途切れ途切れで、俺はあの人達がこっちに向かって歩いてくるのを見ているだけ。
ちらりと見ると、鹿角さんが目をそらしていた。
グルだったか。
「やる夫……大きくなったなぁ」
「叢雲さんも綺麗になって。
やる夫がいろいろ迷惑をかけていない?」
少し老いた両親は昔と変わらない声で俺に呼びかけ、俺も叢雲も涙まじりで返事をする事しか出来なかった。
そんな様子を、古代や鹿角さんがただ黙って見ていた。
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