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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
天王星会談
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ちらは答えることができません。
 ですが、ボラー連邦との協力関係が構築できたことで、膠着している戦線は改善できると考えております」

 宇宙の戦はあまりに広く、その戦線維持には宇宙船が必須となる。
 ガミラスのワープを使った戦闘機の奇襲に、こちら側は護衛部隊を常に用意しなければならないので、それに消耗してガミラス地球方面軍の残存艦艇の掃討はあまり進んでいなかった。
 だが、ボラー連邦がこれに加わるとなると話が変わってくる。

「ボラー連邦の協力はありがたいが、ガミラスを追い払ったらボラー連邦が攻めてきたとなんてオチは御免なんだが。
 そのあたりはどうなっているんだ?」

 俺の質問に沖田提督が顔を強張らせるが、KOS-MOS大使の顔は変わらない。
 仮にも地球より先に恒星系国家を作っていた彼らはある程度そのあたりの解決策を用意していたのだろう。

「ボラー連邦の正面は我がブローグ・コモナリティがあるので、今の所は我が国の友好国という形で説明がなされているはずです。
 我々としても、この関係でボラー連邦が納得し続けるかどうか分からない所があるので、一度きちんと外交関係の整理を行いたい所なのですがいかがでしょう?」

 この台詞は太陽系を中心にまとまった地球連邦では無く、俺たち放浪者艦隊に向けられている。
 国家格ではあるが、地球やモン・カラマリと違ってあくまで勢力という形で宙に浮いていたのが俺たちの立場だった。

「一応独立の方向で考えています。
 既に、バーナード星系に新拠点の整備を始めており、現在の地球との協定が切れた場合そこで新国家の樹立を宣言しようかと」

 俺の発言に沖田提督の髭が揺れる。
 モン・カラマリとの会談の仲介をブローグがするのも、俺達の外交関係の整理の一環というのがある。
 ボラー連邦という強力すぎる味方が出来た現在、ブローグは万一に備えて己の勢力を固める事でボラー連邦からの攻撃に備えようとしていた。

「本国から対ガミラス同盟『銀河安全保障条約』の準加盟を提案させいていただきます。
 我が国を中心とした対ガミラス同盟で、地球連邦とモン・カラマリが正式加盟、ボラー連邦が準加盟と言う形で名前を連ねています」

「了解しました。
 その話お受けいたしましょう。
 正式な書類は後で」

 とりあえず、ブローグを正面にしての対ガミラス同盟で、うちはブローグの友好勢力という形でボラー連邦には説明できるという訳だ。
 ボラーの政治形態が、共産主義独裁に近いから、対ガミラス戦の後で確実に揉めると分かっての一手である。
 また、俺たちと地球連邦の摩擦も知っているから、その解決は当時者に任せてボラーが口出しをしないようにという配慮でもある。

「失礼します。
 モン・カラマリのシル
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